軽便鉄模アンテナ雑記帳

軽便鉄模アンテナ管理人の雑記帳です。ナローゲージ鉄道模型の話題が主

ラビットスクーターの本

kondouraさんのブログ6月13日付のエントリーに「エコーモデル最後の力作」こと、1/80のラビットスクーターの試作品画像が出ていましたが、TMSやRMMの最新号のエコーモデルの広告に「NEW スクーターラビットS601」として掲載されましたね。カタログで予告されてから20年、ついに発売されるのですね。
ラビットスクーターとはスバルでお馴染みの富士重工が1946(昭和21)年から1968(昭和43)年まで生産していたスクーター。昔はスクーターといえば富士重工のラビット三菱のシルバーピジョンがシェアを独占していました*1
1958(昭和33)年に登場したホンダ・スーパーカブや、同じく1958年に登場したスバル360に始まる軽四輪乗用車の普及*2に伴い、スクーターの人気は下落、三菱シルバーピジョンが昭和39年、ラビットスクーターは昭和43年に生産中止。この後日本でスクータータイプの二輪車は、1977年のヤマハパッソル、1980年のホンダタクト(いずれも50cc)まで作られる事はありませんでした*3
★さて、上記のエントリーのコメント欄で家元が報告されていた本「日本初のスクーター ラビットの技術史」を入手しました。

日本初のスクーター ラビットの技術史―戦後の街を駆け抜けた小さな先駆者の足跡

日本初のスクーター ラビットの技術史―戦後の街を駆け抜けた小さな先駆者の足跡

実はこの本も先日書いた坂本さんの本と同じく出版元は山海堂で、こちらのWebページ*4を見てその存在に気がついた時には山海堂が倒産していて入手できなかったもの*5
坂本さんの本が古本屋ルートで流れていたので、この本ももしかしたら・・・と思って捜索してみたところ、同様に古本屋さんでマルBのハンコの入った物を入手する事ができました。
著者である影山 夙(かげやま はやし)氏は富士重工に長年勤務され、ラビットやスバルの開発に従事されていた技術者ですが、名著として評価の高かった「走れ!四輪駆動車」(山海堂刊)やSUPER CG 31号にくろがね四起の記事の詳細な記事を書かれている方でもあります。
この「ラビットの技術史」では、富士重工の前身である中島飛行機の終焉から始まり、アメリカ製のポウエルスクーターを参考にスクーター開発を開始するところから、最終モデルであるラビット90ハイスーパーS211に至るまでの歴史と各モデルの解説がされています。
模型ファン的には、この本にはラビットスクーターの全形式の三面図が収録されているのがポイントです。レイアウトアクセサリーとしてスクーターを自作しようという人には最高の資料でしょう*6
国鉄に納入された「レールラビット」とでも言うべきS301BK軌道走行車の写真も載っています(skt48さん、ホントにありましたよ)。補助車輪が付いていて線路上を走行可能なラビットなのですが、何と補助車輪を折りたたんで路上も走行可能というスグレモノです。
(2008/09/05追記)S301BK軌道走行車ですが、小さな写真であればこちらにあります→S301BK
この本、残念ながら出版元の倒産により新本ルートでは入手不可能になってしまいましたが、在庫処分品と思しき品がヤフオクにも出品されているので*7、今なら定価かそれ以下で入手可能です。
こういう本は、5年後、10年後には目の玉が飛び出てコロコロ転がってしまうような高値で取引されるようになったりするんですよ。
★ところでエコーモデルのラビット、スーパーフローS601がプロトタイプですが、広告には「わずか2cm余りの車体は23点のWメタルとEhパーツで構成した、超細密キットです」と書いてあります。正直細密過ぎて組立られるのか心配です。
エコーモデルのミゼットも細密キットですが、これも発売当初に購入して、途中まで組んだ所で放置して熟成すること20年・・・。タイムRa80からプラ製ミニカーが出たので未組立の罪庫は先日お譲りしてしまいました。
そういえばエコーのミゼットが出たのと同じ頃、プライザーのべスパにエポキシパテを盛ってラビットS301を作ろうとしたのですが、これも途中で止まっています。
タイムRa80とかカーコレ80でラビット出ないかな〜。Oナローに使える1/43でも欲しいなぁ〜(「ラビットの技術史」の図面見て作れよ>自分)

*1:当時ホンダやヤマハもスクーターを開発したのですが、どちらも大失敗に終わっています。参考→ヤマハSC1ホンダジュノオ

*2:当時の軽自動車は免許も16歳から取れる軽自動車免許で乗れた上、車庫証明はおろか車検もありませんでした。

*3:パッソルは発売当初「スクーター」とは銘打っていなかった記憶があります。

*4:鉄道専門のWebページではないのですが加藤3tや碌々商店製フォードソン機関車の三次元CGがあったりして必見。トップページはhttp://www.interq.or.jp/sun/mm-kas/index.html

*5:自動車関連書籍の棚はちょくちょくチェックしているのになぜか気がつきませんでした。以外とこの辺りに山海堂が倒産に至った遠因があるのでは・・・っていうか、ワタシの目が節穴なだけかも(汗)

*6:「そんな奴いるのか」と言われると答えに窮しますが・・・

*7:なぜか鉄道模型のジャンルにも出品されていた事がありました