軽便鉄模アンテナ雑記帳

軽便鉄模アンテナ管理人(うかい)の雑記帳です。ナローゲージ鉄道模型の話題が主

軽便鉄模アンケート2008・分析編4(模型歴・希望パーツ・使う金額)

先月実施した「軽便鉄模アンケート2008」の集計と分析。第4回目は模型歴製品化希望のパーツ、そして鉄道模型に使う金額についてです。

Q11:あなたの模型歴は?

継続型と中断復活型に二分

回答頂いた年数と年齢からして、10代の頃からずっと継続されていると思われる方と、一度中断後復活されている方に二分されました。
前者の方でも「途中中断あり」「中だるみあり」と書かれている場合もありますが、大まかに分けると以下の通りとなりました。

  • ずっと継続:18名
  • 中断後復活:9名

また、中断後復活された9名の方のうち、半分以上の5名の方が復活後の年数が3〜5年、その他の方も10年以内でした。
乗工社が破産・閉業したのが2000年*1ワールド工芸がナローに進出したのが2001年*2、アルモデルが最初の製品を出したのが2004年*3杉山模型が国内ファン向けの直販にシフトしたのも2000年頃から*4。つまり復活型の大半の方は、乗工社亡き後のナロー界に戻られてきた(またはナロー界に入門した)訳ですね。
昔だったら考えられないようなプロトタイプが製品化されたりする昨今ですが、かつて乗工社が出していたようなベーシックな製品が無くなっているのも現実。昔からやっていた人だったら在庫(財庫かな?)を持っていたりする訳ですが、出戻り組や新規ナロー入門組には厳しい現状かもしれません。

Q6:製品化を希望するパーツは?

動力関連の希望が圧倒的

頂いた回答内容を列記してみましょう。

HOナロー用の動力装置。特に小型機用のもの。乗工社のPUのような奴が欲しい。
パワトラに代わるスローの効く動力
小型動力装置の安定供給
スケールを問わずパワートラック
9ミリゲージのパワトラ
9ミリゲージのパワトラ
ナロー用パワートラック(単車、ボギーとも)
9mm用小型動力
Oナロー小型蒸機用動力部分
よく走る動力ユニット(9nn,16番問わず)
9mm,16.5mm蒸気下回り
南軽サドル発売したらその下回り
On30用の簡単なSL用下回りとか、でも上も選べるキット・・・アルモデルさんとか、御願い出来ませんでしょうか?
安価で良く走り汎用性の高い小型動力ユニット
鉄コレ動力と同系統のもので、スローがより効くもの
自作SL用の下回りで良く走るもの、IMONさんはPU101を常時販売してほしい
ゲージ9mm スポーク動輪/ゲージ6.5mm 動力キット/HOナロー キャブセット(昔ありましたね!!キャブだけのエッチング板)"
1/87 9mmのスポークが抜けた小さい動輪、アウトサイドフレーム用のクランク付き動輪、0.2モジュールのギア、M1.4のシェイのベベルギヤ
小径ギア
タイヤ絶縁のちゃんとしたスポーク動輪
駆動系下回り、人形、スーパーカブ
小径の車輪・車軸
小径車輪に使用できる小径ギヤ
動力、車輪パーツ
プラネジ、ベリリュウム銅線の集電ブラシ
Nナローで菱形台車枠
栃尾がらみで、実際に連結可能なウィリソンカプラーとか。
車両は何とかするとして問題は人形

見ていただければ分かる通り、パワトラ的な小型動力装置/蒸気用動力装置と、車輪やギア関連のパーツに対する希望が大半です。
ご承知の通り、9ミリナロー用の小型動力が、本来Nゲージ用のKATOのポケットライン動力とBトレ用動力しか無く*5、自作する腕のある方でも、車輪やギアの入手が難しくて困っている・・・という現状が見えてきます。
Oナローだとパワートラックがありますが、蒸機に関しては下回りに使えそうなHOゲージのBタンク/Cタンクが殆ど無いか、あっても安定供給されていないのが現実です。
これは希望というより悲鳴のような気がしますが、如何でしょう?

Q8:鉄道模型に掛ける金額を月額又は年額でお答え下さい。

平均は月3万?

これは分析が難しい項目です。というのは、「月額0〜10万」というような幅がある回答が多かったからです。確かに使う月は使うけど、使わない月はまったく使わないという人は多いでしょう。ナローゲージNゲージのように毎月コンスタントに新製品が出る訳ではないですし。
そこで、例えば1〜3万と書かれている場合はその真ん中の2万とみなして平均値を出して見たところ、月に約31000円、年に約37万円となりました。
以前にとれいん誌がJAM会場で行ったアンケートでも、一番多かった回答は月2万円代だったと記憶しています。そう考えると乱暴に求めた31000円という平均値は妥当な様な気もします。
ところでこういう平均を出すと、「月に3万円使わないとナローは無理」とか「ナローはNゲージに比べてお金がかかる」とか誤解をされる方がおられます。
あくまで答えて頂いた方の平均値であって、月に3万円使わないとナローを楽しめないという事は決してありません。念の為に申し添えておきます。
安く楽しむ方法はいくらでもありますよ!

*1:2000年1月の事でした

*2:2001年1月頃にHOナロー草軽デキとホトを発売

*3:2004年の春の鉄道模型市で軽便気動車Aを発売

*4:2000年10月の鉄模連ショウで「ミニグース」を発売。それからイベントに合わせて毎年製品をリリースするようになります。

*5:この動力にしても、Bトレインショーティーがブームになっているから供給されている訳で、もしBトレブームが終了してしまったとしたら・・・