軽便鉄模アンテナ雑記帳

軽便鉄模アンテナ管理人(うかい)の雑記帳です。ナローゲージ鉄道模型の話題が主

TMS2009年5月号を読む

鉄道模型趣味 2009年 05月号 [雑誌]

鉄道模型趣味 2009年 05月号 [雑誌]

★今月はちゃんと本屋で最新のTMS(鉄道模型趣味)誌を買ってきましたよ。2009年5月(794)号と書いてあります。あれれっ、2009年って21世紀ですよね。未来のTMSなのかな? 794号ってあと6号で800号。プロトタイプガイドが元で発禁になるんじゃなかったでしたっけ(←ボケてます)
★平岡幸三氏による連載「鉄道模型技術散策」は今回が最終回。といっても今回は作品の紹介ではなく、連載で紹介した各氏の作品を自らデジタル一眼レフで撮影した経験を元にしてまとめた模型の写真撮影法に関しての記事。これが実に分かりやすく、かつ的確なものなのです。必要なことは殆ど書いてあるけれど、余計な事は書いていない。分量も適切でダラダラしていない。流石です。デジタル一眼を買って模型を撮ろうと考えている方、あるいは買ってみたけど上手く撮れないという方は必読でしょう。
★レイアウトは16番の900×300のセクション「国鉄越後線出雲崎機関支区」、HOナロー9ミリの400×300の小型レイアウト「鶯軌道・機関庫のある風景」、Nナロー6.5ミリのパイク「初夏の昼下がり」の3つが掲載。今気がついたんですが、400×300の鶯軌道は「小型レイアウト」、直径約200ミリの「初夏の昼下がり」は「パイク」となっていますね。TMS的に小型レイアウトとパイクの区分は決めてあるのでしょうか?
余談はさて置き、表紙にもなっている小黒氏「出雲崎機関支区」。屋外で庭木の緑をバックに撮影しておられますが、良い感じに撮れています。しかし天プラキハ20が屋外太陽光の下の撮影では薄い部分が透けてしまうとの事。そんな事があるんですね*1
浅草氏の「鶯軌道」は冬の枯れた風景で、芳賀一洋氏の作品と通じるものを感じました。技法的なところでは、台枠の裏に取り付けたマグネットによりポイントをスナップ式にする仕組みは良いアイデアですね。製品ではトミックスの手動ポイントなどは分解してみるとそうなっているのですが、固定式レイアウトの篠原ポイントに応用したのは今までに無かったと思います*2
小沢氏の「初夏の昼下がり」はモノクロページでの掲載なのが残念。アイコンである木の上のシラサギもモノクロのせいか目立たず、文章を読んでようやく気が付きました。
★根津氏によるニュルンベルグメッセのレポートは外国型ファンを対象として書かれた記事ではない為、自分的には参考になりました。しかしROCOとフライッシュマンが同じ資本系列になってしまっていたとは・・・。skt48さんが買って気に入ったフライッシュマンデジタルも残念な事になりそうな予感がありますね。
★廣瀬氏の13ミリ8100は格好よいですね。筆者撮影の製作途中写真も多数ですが、この写真が綺麗に撮れている事にも感心しました。製作記事は文章だけでなく図や写真が必要ですよね。今はデジカメがあるので、途中経過を撮るのも楽になりましたね。
★松浦氏のNゲージ京王2600プラ板によるスクラッチ0.5ミリの細い窓柱や0.3ミリの二段窓の中桟を残して切り抜く根気と技術に敬服します。記事をみると普通に切り抜いたのではなくて、休み穴を開けてから切り抜いてヤスリで仕上げ・・・という金属工作に近い方法をとられているようですね。

★中西氏の連載「戦後 日本鉄道模型 製品の歴史」ですが、今月はつぼみ堂模型店の「森林Bタンク」が登場しています。といっても、HOゲージではなくOゲージの方。有名なHOゲージの森林Bタンクの前に、Oゲージ版があった事は意外に知られていません(というかワタシもOゲージ版の写真は初めて見ました)。最初はバルーンスタックだった=だから「森林」Bタンク・・・だったのですね。
★新連載としてお馴染み小林信夫氏の「ストラクチャー工作雑感」が開始。取っ付き易いストラクチャー工作を紹介していこうという連載の様でして、初回は「段ボールで作る消防分団」。廃品や百均で買った品で作る工作は、不景気でお財布のキビシイ昨今の情勢にぴったりの楽しみ方かもしれません!? ちなみにこの記事の中で紹介されているトミカモリタ消防車については以前この雑記帳でもご紹介しましたので、よろしければご覧下さい。
トミカリミテッドの消防車 - 軽便鉄模アンテナ雑記帳
★まだまだ書き足りないですが、今回はとりあえずこの辺りにて。
★ところで裏表紙で広告されている「DCCマニュアル2009」について、ナローブログ界では誰も言及していませんね。もうすぐ発売みたいですよ!

*1:Nゲージの場合だと別売で室内灯があったりするので、グレーや黒のプラで成型している事が多いですね。

*2:PECOのポイントはバネの力によりパチンパチンと切り替わり、先端レールがロックされますが、篠原のポイントはポイントマシンやスイッチレバーを取り付けないと先端レールはロックされず、使えないのです。