軽便鉄模アンテナ雑記帳

軽便鉄模アンテナ管理人(うかい)の雑記帳です。ナローゲージ鉄道模型の話題が主

2009年8月のまとめ

今日で8月も終わり。学生さんは夏休みも終わりですね。なんだか今年の夏はイマイチぱっとしない天気が続きました。
というわけで去り行く夏を惜しみつつ、月末恒例の「今月のまとめ」をしてみたいと思います。

今月のイベント

★模型でも人気の高い「足尾のフォード」の実物が地元の方々の熱意により復元されて復活。それを披露する「足尾ガソリンカー祭」が8月8〜9日に足尾歴史館で開催されました。多くの方々が現地を訪れ、ネット上にレポートをアップされています。詳しくは以下のリンク集をご覧下さい。
足尾のフォード(足尾歴史館ガソリンカー祭) - 軽便鉄模アンテナ雑記帳
なお、足尾歴史館では、今後も毎月第一土曜日に足尾フォードを運転するとの事、次回は9月5日になります。
★8月21〜23日に第10回国際鉄道模型コンベンション(JAM)が東京ビックサイトで開催されました。詳しくは以下の記事をご覧下さい。
第10回国際鉄道模型コンベンション(JAM2009) - 軽便鉄模アンテナ雑記帳

今月の新製品

★今月は何と行っても、杉山模型がJAMで発売したHOナローガーラット蒸機が最大の話題でしょう。全軸駆動でR100を通過する走りに驚きと喜びの声が上がっています。52000円と高価ではありますが(でも掛かったであろう手間を考えればバーゲン価格です!)初回生産分はJAM二日目の午前中には完売。追加生産もされる模様ですが、購入された方は是非走らせて遊んであげて下さい。

雀坊さんはさっそく自社仕様に改造されています。後述のアルモデルパーシーのキャブがこんなにピッタリ合うとは驚き。

アルモデルはトミックスNゲージの機関車パーシーをHOナローに改造するコンバージョンキット「英国型ナローサドルタンク改造キット」を発売。トミックスNゲージのパーシーは、フライホイールも組み込まれ非常に良く走るBタンク機関車であり、既に複数の方がナローにコンバージョンされています。今回のキットはTMS(鉄道模型趣味)誌793号掲載のゆうえんこうじ氏の作品を参考にしているそうで、ゆうえんさんの協力を得て製品化されたとの事。

アオシマの「スカイネット」ブランドで、以前に速報したキャラメルNマツダボンゴモーターカー遠山森林鉄道で熊谷組が使用していたものがプロトタイプ)がようやく発売。実際の製造はアイコムで、同社のキャラメルN(キャラメルナインと読む)動力を使用したもの。一応Nゲージとして売られているようですが、どうみてもHO以上の大きさ(1/64位か?)です。

銀座軽便倶楽部はHOナローセンチネル6トンクラス縦型ボイラー蒸気機関車を発売。いかにも銀座軽便らしい変形機ですね。なお、JAMコンベンションではこの製品に使用されているカプラーのロストパーツも分売されていました。
★諸星昭弘氏のオモロデザインから、後述の「鉄道模型インテリア」に登場しているHOナローの箱型電気機関車(スイス登山鉄道風)キットが発売。下回りはKATOポケットラインを用いるエッチングキットで、エガーバーンを思わせるスタイル。アルモデルの「とても簡単な〜」シリーズ同様に、はめ込み・爪曲げだけで組み立てられるキットになっています。

★7月のJNMAフェスティバルの際は間に合わなかったペアーハンズ鹿島軌道単端キットもJAMで発売されていました。ホワイトメタル主体で、動力は鉄コレ動力を分解して動力台車のみを使う(モーターはキットに含まれています)というキットです。

今月のメディア

★「鉄道模型趣味」(TMS)誌9月号の「メディア・チェック」欄に、小型のレイアウトを表す際によく使われる「パイク」という言葉の意味や起源についてとりあげられています。興味のある方はご一読を。
木曽モジュール倶楽部の連載3回目はkondoura近藤さんの「蘇水分岐」が掲載。また、レイアウトコンペの受賞作品グラフに、家元のレイアウトと栂森さんのレイアウトの写真がそれぞれ1枚づつ掲載。家元と栂森さんのレイアウトは両方共にいずれ発表記事として掲載されると思われますが、今から楽しみです。

鉄道模型趣味 2009年 09月号 [雑誌]

鉄道模型趣味 2009年 09月号 [雑誌]

★「とれいん」誌9月号の特集は「真鍮模型の工具図鑑」。最近作るモデラーが減ったと言われていますが、実際は「作りたくてもどうやって作るのか良く分からない」という人が多いのでは?と個人的には思っています。模型店も工具や材料をちゃんと揃えている店は少ないですよね。工作初心者の方は一通り目を通しておいた方が良い特集だと思います。
とれいん 2009年 09月号 [雑誌]

とれいん 2009年 09月号 [雑誌]

★ネコ・パブリッシングからは、「鉄道模型インテリア」が発売。作例としてスイス風電化ナローレイアウトが掲載されています。表紙になっているのがそのレイアウトですが、この表紙の写真、ヨーロッパのナロー専門誌にありそうな感じですね。
鉄道模型インテリア―「リビングルーム」にフィットする、ちょっとお洒落な鉄道模型提案 (NEKO MOOK 1357)

鉄道模型インテリア―「リビングルーム」にフィットする、ちょっとお洒落な鉄道模型提案 (NEKO MOOK 1357)

今月の話題

★最近、鉄道模型サウンドはDCCによるものが主流となりつつありますが、そのDCC用のサウンドデコーダーを車載せずに従来のアナログ方式の車輌用の据え置き型サウンドシステムとして使用する作例が、skt48さんの「Modelisme hebdomadaire」と豊沢さんの「Nゲージ蒸気機関車」で相次いで発表されました。
DCC据え置き型サウンド&モバイルデコーダデバイス: Modélisme hebdomadaire
DCC据え置き型サウンド&モバイルデコーダデバイス(製作編): Modélisme hebdomadaire
車載しないサウンド
NやHOナローではスピーカー車載は難しい場合もありますし、手持ちの車輌全てにサウンドデコーダーを搭載するのも金銭的・労力的に困難な場合もあるでしょう。DCCサウンドデコーダーを車載する方法と、ケースバイケースで使い分けると良い様な気がします。

★来月9月は、10月初旬の「軽便鉄道模型祭」に向けての動きが活発になりそうな気がします。軽便祭では杉山模型30周年感謝祭もありますしね。
それではまた来月!