2009年もあと僅か。みなさん今年の模型生活は如何でしたでしょうか?
今年製作した作品を集めて写真を撮るのがここ何日かの軽便鉄模ネット界での流行りのようですが、私もマネしてやってみようとしたら、何と僅か3両しかありませんでしたよ(苦笑)
そんな話はさておき、今年最後の「今月のまとめ」をお送りします。
今月の話題
★今月初旬に西南海観光鉄道さんが旧・乗工社の組立説明書を一挙に多数アップされました。その直後より複数の方々が次々と資料提供され、それらが追加された事により、わずか1ヶ月足らずの間に乗工社ナロー製品のおそらく大部分の説明書が集まるに至りました。
思えば乗工社が破産・閉業してからまもなく10年、モデルスIMONが引き継いだ事になっていますが、12ミリ製品はさておき、ナロー9ミリ製品はごく一部しか再販されておらず、またイモンになってから新たに出た機種は乗工社製品とはコンセプトその他が異なるようにも思えます。乗工社とは何であったのか、この機会に説明書をみながら考えてみるのも良いかもしれません。
★10月の軽便鉄道模型祭で話題となった、まーくん作の「運材者」。JAMの際にワールド工芸ブースで売られていたジャンクの詰め合わせに入っていたNゲージEF55のロスト前面(通称「河馬頭」)を使ったロボット(金属生命体?)ですが、この「運材者」の弟分としてたむちん氏による「伐採者」が登場。さらにそれに刺激されて長者丸氏が「集材者」を製作。
これで終わるかと思いきや、某所にて河馬頭を託された雀坊さんが「理髪者」を製作。
こういう悪ノリが楽しめるのも、ナローの世界ならでは・・・とは言い過ぎでしょうか? 本線物の真面目な工作ファンの集まりに持っていったら殴られるかもしれません(笑)
この「○○者」シリーズ、また新しい者が登場するとの噂も流れる今日この頃。来年の軽便鉄道模型祭では、集団でナガウラさんのレイアウトを襲撃するのかも・・・
今月のイベント
12月最後の土日に、大宮ソニックシティで「さいたま鉄道模型フェスタ2009Winter」が開催。このイベントも毎年恒例となり、首都圏のナローゲージャーに親しまれるイベントとなりました。このイベントに合わせて、ナロー関係の新製品も幾つか発売されています。詳しくは以下の記事(リンク集)をご覧下さい。
今月のメディア
★プレスアイゼンバーン発行の湯口徹氏によるレイル私鉄紀行シリーズで、東海地方のローカル私鉄を取り上げた「黒潮と小さな汽車の通い道」が刊行。今月発売の71号が上巻、来月発売の72号が下巻で、これをもって私鉄紀行シリーズはついに完結となります。
- プレス・アイゼンバーン発行 増刊・書籍(出版元による紹介ページ。ネット通販も可能)
- http://www.etrain.jp/hibi/hibi.cgi?no=307(編集担当の前里氏による紹介)
- レイル No.71 私鉄紀行/黒潮と小さな汽車の通い道 上の通販/湯口 徹 - 紙の本:honto本の通販ストア(bk1通販)
今月発売の上巻では静岡鉄道駿遠線と大井川鉄道井川線が掲載。駿遠線はそのボリュームの多さから上巻と下巻に分けて掲載されるとの事。駿遠線は人気がある割にまとまった資料が少ない軽便鉄道であり、今回の刊行を待ち望んでいた方も多いかと思います。
★「カーグラフィック」「NAVI」など自動車雑誌でお馴染みの二玄社から、「写真と図面で楽しむ鉄道模型 ─珊瑚模型店45年の仕事」という書籍が発売されました。
- 作者:
- 出版社/メーカー: 二玄社
- 発売日: 2009/12/01
- メディア: 大型本
- 眠れない日々:いろいろと惜しい本
- 長者丸(諜邪丸/cjm)(@cjm0610)/2009年12月26日 - Twilog
- 190 写真と図面で楽しむ鉄道模型 珊瑚模型店の45年の仕事 - Hamalinの日記
ご存知の方も多い通り、日本のナローゲージモデルに大きな影響を及ぼした「ダックス」は珊瑚製品でしたし、乗工社製品もその初期は珊瑚が発売元、伝説の「軽便祭」も主催は珊瑚、方南町の店がナローゲージャーの聖地だった時代もあったのです。そのような訳で、この本においてナロー製品が無視に近い扱いをされている事に、上でリンクしたお三方と同様の感想をいだいたナロー模型ファンも多いのではないでしょうか? 二玄社といえば自動車関連出版では権威あるとされている出版社、鉄道や模型の本は初めてとは言え、もう少々慎重になって頂きたかったところです。
★20日発売の鉄道模型趣味(TMS)誌2010年1月号では、栂森さんの「栂森鉄道「河板線」製作記」が掲載されました。
2009年のTMSレイアウトコンペでは、この他にもナローの秀作レイアウトが入賞していますので、今後記事として掲載されるのが楽しみです。