★昔のTMSレイコンの入賞者の年齢はどうだったのか? 第1回レイアウトコンテストの入賞者発表が掲載されている、今から32年前の鉄道模型趣味(TMS)誌1978年7月号(通巻361号)を本棚から引っ張り出してきました。
この当時は「コンペ」ではなく「コンテスト」、また賞の名前も今と少々異なります。恐らく「準入選」が現在の佳作、「佳作」が現在の準佳作、「TMS1年分」が現在の努力賞に該当するとみて良いかと思います。
TMS賞
- N:60代1名
入選
- N:40代1名、50代1名
- ナロー:20代1名
準入選
- N:10代1名、20代1名、30代5名、40代1名、
- 16.5mm:40代1名
- 13mm:年齢不明1名
佳作
- N:10代1名、20代1名、30代3名、40代1名
- ナロー:30代1名
TMS1年分
- N:10代1名、20代1名、30代5名、40代3名、50代2名、
- 16.5mm:20代1名、30代2名、40代1名、50代1名
- ナロー:10代1名、20代1名、30代2名、40代1名、60代1名
★こうして見てみると、入賞者の年齢は思った程低くないのです。もっとも、入賞しなかったレイアウトには10代の作品もかなり見受けられます(この頃のレイアウトコンテストでは、応募された作品の大半が誌上に「レイアウト大集合」として掲載されていました)。
★ナローに関しては20代30代が多いのですが、TMSの「祖師谷軽便」の記事に感化された層がその位の年代だったからでは?と思います。 「日々是工日〜ナロー&トラクション・モデリング」のこちらの記事によれば、1968年現在の「軽便鉄道同好会」の会員の多くが10代20代だったとの事。この第1回レイコンはちょうど10年後の1978年ですので、その世代は20代30代になる訳です。現在この世代の方々は50代60代ですね。
★それともう一つ、Nゲージであっても年齢層が高いのが分かります。当時のNゲージレイアウト入賞作の作者に多かった30代の方は今は既に60代の筈、この位の年代の方でもレイアウト志向のファンはNゲージに移行していたのでありましょう。Nゲージャー=若者という思い込みは大いなる間違いなのであります。
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