軽便鉄模アンテナ雑記帳

軽便鉄模アンテナ管理人(うかい)の雑記帳です。ナローゲージ鉄道模型の話題が主

関水固定式線路とリリプット線路の意外な関係

最近何だか模型の線路ネタが続いていますが、今回は線路ネタだけどナローの話でありますよ。
★小泉さんからLiliputの昔のカタログを見せて頂いたのですが、そこにはHOeの線路が掲載されていたのです。リリプット(リーリプットとも書く)はエガー、ジューフ、ミニトレインズに続いてHOナローに参入したオーストリーのメーカー。現在はバックマンに吸収されたものの、ブランドとしては継続しています。
★でもって、その線路なのですが、曲線は半径R249,直線は124mm。どこかで聞いた数値…そう、関水/KATOの固定式線路、アトラス-リバロッシの線路と同じ寸法・規格なのであります。

品番 品名(英語) 寸法
350 Flexible track 730mm フレキシブル線路
371 Straight track 1/1 124mm 直線124mm
372 Straight track 1/2 62mm 直線62mm
375 Curved terminal track r=249mm 30° 曲線R249 30度
376 Curved track r=249mm 30° 曲線R249 30度
377 Curved track r=249mm 15° 曲線R249 15度
360 R/H electric point 電動ポイント右
361 L/H electric point 電動ポイント左
362 R/H point manual 手動ポイント右
363 L/H point manual 手動ポイント左
352 Buffer stop 車止め(線路はなし)
7112 Crossing HO/HOe 30° HO(16.5mm)とHOe(9mm)の30度クロッシング線路

フレキシブル線路の長さが730mmとアトラスや関水/KATOの808mmより短いのですが、あとはそのままの寸法。偶然とは思えません。
もちろん枕木の寸法・形態はNゲージスタンダード用でなく、HOナロー用の形態になっています。ナローとしては曲線半径が大き目に思えますが、リリプットが最初に製品化したナロー機関車はクラウス・リンツの大柄なC1タンク。この位の半径が無ければ走りませんよね。
上の表の最後の16.5mmと9mmのクロッシング線路ですが、なぜかこれだけ品番が他と違って4ケタ7000番台ですが、調べてみたら、AHMミニトレインズにまったく同じ品番・形態の線路があるのです。
リリプットHOe製品は1969年頃に日本にも入荷しているようですが、線路も輸入されたのでしょうか? もっとも1969年には機芸出版社が英国PECO線路を輸入開始しており、ナロー用のOO9フレキシブル線路やポイント類も入荷していますので、わざわざリリプット線路を買う人もいなかったのでは?と思うのですが。