軽便鉄模アンテナ雑記帳

軽便鉄模アンテナ管理人(うかい)の雑記帳です。ナローゲージ鉄道模型の話題が主

三匹の子カメ…じゃなくて亀の子


先日、「吉祥寺のいせや二階で亀を囲んで焼き鳥を突っつく会」の際に、家元よりHOナローのポーター亀の子三台を見せて頂きました。旧乗工社パワーユニット仕様)、ワールド工芸旧製品、ワールド工芸新製品ですが…
ワールド工芸のWebページを見た方なら気が付いたかも知れませんが、つい先日発売されたワールド工芸のポーター亀の子、上野鉄道5号 ポーターサドルタンクリニューアル製品は、旧製品に比べて一回り小さくなっているのです。

上の画像は左からワールド旧製品、ワールド新製品、乗工社パワーユニット版。明らかにワールド新製品は一回り小さくなっています。
モーターの関係かと思いがちですが、どうやら旧製品はTMS誌旧号の浮津氏のポーターの記事に掲載の図面を、新製品は今年初めに刊行された近藤一郎氏の「新編H.K.ポーターの機関車」(機関車史研究会刊)に収録の図面をもとにした様で、その為にこのような事になったのではないか?と思われます。
(側面から見た画像は、オノデラさんのブログをご覧下さい→4月1日 - ナローモデラーの部屋の隣の部屋

▲浮津さんのポーター(2011年の軽便鉄道模型祭にて撮影)
浮津さんのポーターは先の震災時の津波の被害から奇跡の復活を遂げ、軽便鉄道模型祭にて展示されましたので、ご覧になった方も多い筈。この作品は1/87でなく1/80で作られており、当然ながらTMS誌に掲載された模型化設計図通りに作れば、1/80スケールで一回り大き目になる訳です。

乗工社ポーター亀の子(筆者所蔵)。実車に比べて動輪径が小さく、ホイルベースが長い
乗工社のポーター亀の子は、パワーユニットPU101に合わせてデフォルメされており、実車に比べて結構アレンジされています。PU101を最初に使ったのはポーター亀の子ですが、恐らく先にPU101の設計があって、それに合わせてデザインされたものと思われます。ワタシなんかは乗工社亀の子を見慣れているので、実物のポーターの写真を見ると「実車が間違っています!」なんて思ってしまうのでありますが(笑)
【訂正】長者丸氏よりご指摘頂いて思い出しましたが、PU101を最初に使ったのは加藤型DLでした。加藤型DLにしてもポーター亀の子にしても、汎用的に使う事を目的として設計されたPU101に合わせてデフォルメされたデザインとなっています。


▲模型を肴に飲む一杯は格別です!