軽便鉄模アンテナ雑記帳

軽便鉄模アンテナ管理人(うかい)の雑記帳です。ナローゲージ鉄道模型の話題が主

七軒村30周年(TMS1983年4月号)

★今月で東京ディズニーランドが30周年との事ですが、ナロー鉄模界的には、それよりも重要な?30周年の年であった事に先日気が付きました。
鉄道模型趣味(TMS)誌1983年4月号にナローレイアウト「七軒村営軌道」が発表されてから、ちょうど30年だったのです。
ナロー9mmによるこのレイアウトは、鉄道のある架空の村が舞台なのですが、この「七軒村」では自家用車の代わりに、一軒一軒の家が自家用鉄道車輛と引き込み線を持ち、村内の交通手段として乗りまわしているのです!
このナローならではの夢のある自由な世界観に当時しびれた人は多い筈。この記事が掲載された1983年は、今の40代のおじさん達が感受性豊かな10代の頃ですので、その世代の皆さんには七軒村は特に人気があるように思います。
このレイアウトの作者は井上雅男氏。Nゲージ東武電車、そして最近はナローのキットでお馴染みの模型店ペアーハンズの井上さんであります。
★レイアウトは850×450mmで、エンドレスに引き込み線が複数、ナローのお約束のティンバートレッスルもあります。ストラクチャーは小振りの物が七軒(だから七軒村)。全体的に明るい色調で、楽しい風景が展開されています。
余談ですが、ペアーハンズが軽便祭などのイベント時に、車輛の完成見本を走らせる為のレイアウトを展示していますが、作者が同じ方だけに、作風やアイデアに共通するものを感じます。

▲ペアーハンズがイベント時に展示したレイアウト。軽便鉄道模型祭(2008年10月)にて撮影(良く見るとクライマックスが…)★この後、このレイアウト用に作られた「クライマックスとカブース」(TMS473号・86年6月号)「愉快な工事列車」(TMS487号・1987年6月号)が発表され、この2つについては「ナローゲージ・ブック2」に再録されています(ナローゲージブック2はTMS2013年5月号の広告を見ると、まだ在庫がある様です)。

ナローゲージブック2

ナローゲージブック2

もう一つ、2軸トロリーカーもTMSに記事が出ていたと記憶しているのですが、該当号が見当たらず(どなたかご教示を…)
今回あらためて記事を再読してみて、クライマックスも工事列車も単に面白おかしいだけでなく、きちんとデザインされ、しっかりと作られている事を再認識しました。
5年ほど前に杉山模型が発売した14tクライマックスが、この七軒村クライマックスをプロトタイプにしています。

また、ペアーハンズのOナロー製品の中には、七軒村テイストを感じる製品も複数ありますね。
★そうそう、この1983年4月号のミキスト欄で、有名な「なんだナローか事件」が記されています。喫茶店でナローのレイアウトセクションを前にナロー仲間でだべっていたら、いかにもヤクザっぽい人が近寄ってきて「なんだ、ナローか」と一言つぶやいて去っていったというもの。そして「編集者の手帖」欄で、これまた有名な「トイレ事件」の発端となった読者からのクレームの件が*1記されています。
★しかし、七軒村の記事に胸躍らせたのはつい先日の様な気がするけれど、既に30年を経過しているのですな。それはともかく、TMSの1980年代の号は、古本屋やオークションで安く買えるので、気になる方は入手して読んでみて下さいませ。

関連するリンク

*1:この号の前月号(1983年3月号)に掲載された北勢線名駅のセクションの記事で、ストラクチャーの屋根を外して上から撮影したカットに大便器(組み取り式)が写っていた事に対し「TMSの品位をけがすもの」「ここのページを破り捨てた」という読者からの手紙があったという事件