軽便鉄模アンテナ雑記帳

軽便鉄模アンテナ管理人の雑記帳です。ナローゲージ鉄道模型の話題が主

鉄道模型コンテスト2016

★なんだか最近、このブログのアクセス数が異様に増えているので、「トミーテック猫屋線のせいかな〜」と思っていたのですが、アクセスログを見て理由が判明!

昨年8月にアップした鉄道模型コンテスト2015に関する記事が今頃になって多数アクセスされていたのでした。

今年2016年の審査結果は鉄道模型コンテストの公式フェイスブックで発表されていますが、参加賞まで書かれているのでちょっと見にくいかも。
メインである高校生モジュール部門は、最優秀賞が広島城北中・高等学校、優秀賞が灘中学校灘高等学校と共立女子高等学校という結果。一畳レイアウト部門は最優秀賞が白梅学園清修中高一貫部、優秀賞は日本工業大学駒場中学・高等学校でした。

審査員の一人である、RM名取編集長がご自身のブログにて上位入賞作の紹介をされており、どんな作品が上位入賞したかを知りたい方は、そちらをご覧になることをお勧めします。

★今年は都合もあって足を運ばなかったのですが、上記ブログ記事やSNS上にアップされた画像を見ての感想を記してみます。

  • モジュール部門最優秀賞が広島城北の作品なのは納得。空間デザインが非常によく出来ているし、全体の造りも丁寧でしっかりしています。また原爆ドームという歴史的に有名な建物をメインとしているけれども、手前の鉄道が霞んでいません。さらにコンテストの開催日が「あの日」である事、そして最優秀作がアメリカのコンベンションに招待される事を重々承知の上で、広島の学校としてこの題材を選んたこと自体もメッセージとなっています。
  • 灘は昨年同様多数の自作ストラクチャーを作っているのですが、レイアウト全体のデザインとして広島城北に及んでいないと思います。昨年同様、鉄道が霞んでしまっている気がしてならないのです。手前側の地形を下げるとか、全体的なデザインでもう一工夫欲しかった気もします。こういった日常の何気ない風景を作り込んだモジュールは、JAMコンベンションだったりTMSレイアウトコンペの入賞作などで近年目にするところ。おそらく灘の皆さんもそういった作品に影響を受けているのではないか?と思われるのですが、ああいった作品は優れた工作力(塗装やウェザリングを含めて)があるからこそという気がします。灘の皆さんの自作ストラクチャーはこのコンテスト全体としてみれば上位レベルですが「もうちょっと…」と思ってしまうのも事実。会場で実見された方の「例年に比べちょいアラが目立つ」との指摘もあります。
  • 共立女子は、作りは非常に丁寧(これは女子高ならでは)、色も鮮やか気味ですがよくまとまっている。また立体感溢れる構成は見ごたえがあります。ですが、外回りモジュールなのに海と灯台が内側に配置されているのは空間設計のミスに思えます。このモジュール単体でみる分には良いのですが、会場で外回りコーナーとして配置された場合にはマイナスポイントになってしまう。また名取編集長が書かれていますが「既視感(デジャブ)を拭い去れない」のもコンテストとしては引っ掛かるところです。さらに、よく出来ているし工作技術も高いけれども、(模型誌に2〜3ページで記事が掲載されてもおかしくないレベル)ストーリー性というかテーマというか、もう一つパンチが欲しい気がします。

★モジュール部門の他に一畳レイアウト部門もありますが、正直低調だった模様。名取編集長もブログでまったく触れていないのはまぁそういう事でしょう…。そんな中で一畳部門で最優秀賞になったのは白梅学園清修中高一貫部のレイアウト。女子高らしい作りの丁寧さであります。

トトロの世界をモチーフにして、猫バスが線路の上を走っている(何でもレールカーにしたがる軽便オジサンの悪い影響を受けたのではないかと心配…)のは鉄道模型ファンとして認めたくない人もいるかもしれませんが、この作品から猫バスやトトロを取り除いて、キハ20とかC11の客車列車とは走らせたら「なかなかよく出来たローカル線レイアウト」だと思うのですよね。ただ上でリンクした記事で模型親父さんが書かれているように、線路配置は単調過ぎる気がします。エンドレス1本でも良いのですが、ゆるやかなSカーブとか取り入れたらより雰囲気が出るのではないでしょうか?
また、猫バスも線路の上を走らせるよりか、バスコレ走行システムを使って線路とは別のところを走らせた方が良いのでは?と思うのです(トトロの中では郊外電車と猫バスが並走するシーンもあったと記憶)。
★ネット上はまた荒れに荒れていましたね。昨年同様「女子がえこひいき」云々というのが大半ですが、最優秀賞(広島城北)は男子校、優秀賞は男子校(灘)と女子高(共立)で、どこがえこひいきなんだか解りません。SNS上では、モジュール部門に出品された白梅学園(女子高)のモジュールが線路をトンネルで覆った上に情景を作っているので「鉄道模型じゃない」と叩かれていたのですが、なぜかそのモジュールが最優秀賞になったという誤った情報が流れ(一畳部門のリザルトとの混同?)、それを真に受けて運営側を批判されている方も多数おられました。まぁいろいろと思いはあるのでしょうが…

(2017/8/7)

鉄道模型コンテストのゲスト審査員であった山下いくと氏が、ツイッターで2016年度の審査の経緯等の話を書かれています。


この後も続く連続ツイートですので、直接飛んで読んで頂きたいのですが、審査側もエコヒイキ云々の批判を気にしている様子や、優勝候補だった学校が「開場してから更地の部分にガラクタ置いてしまった」為に審査やり直しになった様子など、興味深い話があります。
結局、山下さんが上で指摘されているようなところが、毎年起る騒動の原因かな…と思った次第。