- 作者: 橋本真
- 出版社/メーカー: 機芸出版社
- 発売日: 2016/06
- メディア: 単行本
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★SHIN企画の橋本さんは実物の車両基地を数多く取材されていますし、模型でもプレイモデル時代から何度も製作されています。この本はその集大成とも言えるもので、題名通り一冊まるまる車輌基地のストラクチャーについて実物と模型の製作例について解説。「モジュール」や「レイアウト」でなく「ストラクチャー」なのであります。それだけで1冊の本(64ページ)になっているのですから、本として密度は高いです。
目次を抜き書きすると
- 交検庫の製作
- 機関車用仕業庫の製作
- 給油設備の製作
- 通電開閉器の製作
- 機械式洗浄機の製作
- 洗浄作業台の製作
- パンタグラフ点検台の製作
文章・写真共にNマガのそれであり、判型こそTMSと同じB5判となっているものの、Nマガの橋本節に慣れ親しんだ方は「これだよコレ」と思う事でしょう。というか、判型がB5になった事で、プレイモデル末期っぽい感じを受けるベテランNゲージャーもおられるかも。
★レイアウト関連の本であれば、三丁目の夕日風、昭和風のモノを作れば識者っぽい人に確実にマンセーされるのでしょうが、敢えてこういうネタで本を作った所に男気を感じました。逆に言えば、このブログを見て頂いている方の多くを占めるであろうナローファンにはまったく興味を持てないかと思います。しかしNゲージで本線物や電気機関車が好きな情景派であれば、是非とも手に取って頂きたい一冊であります。
★今までに無かったSHIN企画、もとい新企画として、この本にはハガキが挟み込まれており、記入してSHIN企画宛に送ると、Nゲージファインマニュアル次号刊行時に案内してくれるとの事(9月末におはがきが到着した方のみ)。「ご案内を希望されない方からもご意見などをお聞かせいただければ幸いです」とあるので、Nゲージレイアウトファンの皆さんは熱い思いを書いて送ってみては如何でしょうか?
★1800円という値段については「高い」という意見もある様ですが、私はむしろ「安い」と感じました。通常の鉄道模型雑誌は大体1000円前後な訳ですけど、広告ページを除くと思ったより厚みが薄かったりするのです(さらに興味の無い記事を抜くと…)。対象としている内容に興味があるのであれば、この本はコストパフォーマンスが非常に高いです。
★なぜかAmazonでは「この本は取り扱いできません」とかなっているし、ホビーサーチでは「品切れ」とかなっていますが、現時点では発売元に在庫がちゃんとある筈(TMS最新号でも大々的に広告している)。一体どういう流通になっているのですかね(プンプン)。
(追記:Amazonにページはあるので冒頭でリンクしていますが、プレ値で売ってる「コレクター商品」なので注意!)
という訳で、お近くで手に入らない場合は、書店に行って取り寄せをお願いするのをオススメします。以下の部分をプリントアウトするか、スマホに表示して書店で見せればOKですよ。
Nゲージファイルマニュアル1・車輌基地のストラクチャー
発行・SHIN企画/発売・機芸出版社
定価(本体1800円+税)
ISBN978-4-916183-31-6
最近Amazon流行りで忘れられ気味ですが、版元に在庫がある本であれば、機芸社でもエリエイでもネコ社でも(交友社でも鉄道ジャーナルでも鉄道図書刊行会でも)書店で取り寄せ出来るのですよ。この本に限らず試してみて下さい。
★次なる「Nゲージファインマニュアル2」がどのような内容になるのか、レイアウトファンとしては楽しみに待つ次第であります(ハガキ書かなきゃ!)
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