軽便鉄模アンテナ雑記帳

軽便鉄模アンテナ管理人の雑記帳です。ナローゲージ鉄道模型の話題が主

台湾のレールカーを見に行ってきた


★横浜の原鉄道模型博物館で「台湾の軽便鉄道展」が開催され、台湾から実物の軽便気動車(巡回車)を借りてきて展示しているとの事。3月13日までとの事だったので、金曜日に横浜まで足を伸ばして見に行ってきました。

横浜駅から歩く事しばし。近代的な高層ビルの前に、青と白の小さな軽便レールカーが見えてきました。

台湾製糖巡回車111号。定員12名で、ハイエースより大きく、マイクロバスより小さい位の感じでしょうか。

大正10(1921)年製との事ですが、日本初の気動車である日本鉄道事業の「自動機客車」(模型でもおなじみですね)が登場したのは1920年。それが好間軌道で営業運転を開始したのが1921年ですから、この製造年は古過ぎる様な気がします。しかもこの車輌は単端式ではなく、床下エンジンで両方向に走れるのです。もし1921年製が事実としても、現在の姿は大改造された姿なのでしょうか?

幕板がなく、屋根が低いです。一般営業用の車輌でない(=立って乗る事はなく、全員着席が原則)からでしょうか?

日車あたりのレールカーを参考にして作った(改造した?)様に感じますが、どうでしょうか?

おわん形ヘッドライト。模型ではおなじみですが、実物を見ると嬉しくなってしまいますね(まぁ、自動車か何かのライトを転用しただけですが…)

カプラーとエンドビーム、そして排障器。

カプラーはピン/リンク式ですが、一般的な朝顔カプラーとはちょっと異なる形態。急カーブに強そうです。

エンジンは床下つり下げ。どこの製品なのでしょうか?

このレールカー、両運転台ではなく、中央運転台?で、運転手はロングシートの真ん中に座って運転するのです!
★台湾レールカーをたっぷり満喫した後、ビル2Fの原鉄道模型博物館へ。「台湾の軽便鉄道展」ではこんな写真もありました。

台糖鉄道旗尾線・旗山駅の写真なのですが、写っているのが尾小屋キハ1の同型車なのです。
「日車の車輌史:図面集 戦前産業車両/旧外地鉄道編」によると、昭和12年10月に台湾製糖キホハ1として1両製造されていますので、この写真の車輌がそれでありましょう。
尾小屋キハ1の同型車ですが、最初は昭和9年1月に台湾の塩水港製糖4として1両が製造。12年3月にまったく同一の図で尾小屋鉄道キロ1(のちにキハ1となる)が製造、さらに10月に同一寸法で台湾製糖キホハ1が製造されたとのこと。つまり尾小屋キハ1は、元々台湾向けの車輌の設計流用だったという事になります。