軽便鉄模アンテナ雑記帳

軽便鉄模アンテナ管理人(うかい)の雑記帳です。ナローゲージ鉄道模型の話題が主

軽便鉄模アンケート2020・分析編(その5・ナロー鉄道模型の楽しみ方)

(その4からの続き)
忙しさにかまけて前回から3か月近く間が開いてしまいましたが、軽便鉄模アンケート2020分析編の5回目、「ナロー鉄道模型の楽しみ方」をお送りいたします。

Q6:あなたのナロー鉄道模型の楽しみ方は?(複数選択可)
回答 件数 割合
車輌工作(キット組立、自作、加工等) 147 83%
レイアウト・ジオラマ工作 84 47%
運転 84 47%
雑誌や書籍、Webを見る 62 35%
ストラクチャー工作 57 32%
製品コレクション 55 31%
架空鉄道・心象鉄道 47 27%
上記以外 7 4%

「車輌工作」が多いですが、ナローでは廉価なプラ完成品がごく少ない為、やむを得ず?工作せざるを得ない面もあるのかも。
一方、「レイアウト・ジオラマ工作」が47%「しか」ないのは少々驚き。以前であればナローは「レイアウトへの近道」と言われていたのです。Nゲージの様に豊富かつ手頃なストラクチャー製品がないのが原因かもしれませんが…。
皆さんレイアウト・ジオラマをやってみたいと思っているけど諸事情で手を付けられないのか、それとも興味がないのか…。これはアンケートで「今後やってみたい楽しみ方」というような設問を設けないと分かりませんが、53%…半数以上の方は、小さいジオラマで「すら」楽しまない(楽しめない)という事は、ナロー趣味界・業界共に認識しておいた方が良いのかもしれません。
「運転」が47%というのは思ったより多いな…という印象。昔だと「ナローは走らない」ものでしたから…。近年はナロー製品全般によく走る様になりましたが、ナロー製品発売各社におかれましては、昔と違って「走らない」ナローはもはや許されない事をご認識頂きたいと思います。
★「ストラクチャー工作」が32%というのは、ストラクチャー製品の供給方法がキット(それも工作度の高い)が主であることも理由でしょうが、工作そのものを楽しむ方も多いと推察されます。車輌工作ほどには肩肘張らなくてもよいですし…
「架空鉄道・心象鉄道」が27%というのは、思ったより少ない感じ。ナローであっても実物をそのまま模型化するプロトタイプモデリング的な方向が主流になってきている(KMC木曽モジュールやKBMCの沼尻モジュールなどはその方向ですし)のかもしれませんし、作っている車輌その他がフリー/セミフリーであっても、自分の鉄道の物語や設定を考えるのには関心がない…ということなのかも。先日発行された鉄道模型趣味(TMS)誌2021年5月号掲載の「しまたろう鉄道」物語(野中健一氏)に対するナロー界隈のSNS上での反応などと合わせて考えると、なかなか興味深いところであります。
(つづく)