
昨年(2024年3月)の池袋鉄道模型芸術祭、および今年(2025年8月)の国際鉄道模型コンベンションに出展したOナローレイアウト、2019年から着手して、いろいろ手を加え、池袋鉄芸祭やJAMのNGJブースで何回か展示してきたものですが、本ブログにてこれまでの経緯を記録に残してみたいと思います。
2019年・最初は運転盤のつもりだった
Nゲージ用小半径道床付線路が使えるナロー9ミリに比べ、Oナロー16.5ミリではコンパクトなスペースでお手軽に遊べる線路は存在しないのが実情。そこで小泉さんのマネをして、PECOのOナローフレキを曲げて、写真用B3パネル(515×364ミリ)の上に貼り付けて運転盤を作ったのは2019年のこと。
べニア平原では何なので、一応地面と道路の表現をし、ストラクチャーをとっかえひっかえ置いて楽しもうという考えでした。
製作過程についてはこちら(ツイログ)をご覧ください→うかい(@ke_ukai)/#Oナロー運転盤 - Twilog (ツイログ)
この時点で2019年3月の第4回池袋鉄道模型芸術祭に出展。とれいん誌の芸術祭レポートにも写真が掲載されました。


実は2009年にこれより一回り大きいA2パネル(594×420ミリ)の上にOナローレイアウトを作ろうと試みた事があり、その時に曲げた線路を再利用しているのであります。

A2の時はポイントも入れたプランになっていましたが、B3に再構築するにあたってポイントは省略。よく考えれば分かる事ですが、ポイント1個では、レイアウト上に2列車を置いておいて代わる代わるに運転…というのは難しいのです(DCC化するか、ギャップを切ってセクション分けしない限りは)。
また、使用したPECOのO-16.5線路のポイントが大ぶりで、小レイアウト向きではないというのもあります。
2020年・小さな商店が出来た
2019年の鉄芸祭に出した後は部屋の片隅で放置状態。そして翌2020年に世間はコロナ禍に。第5回池袋鉄道模型芸術祭は中止。仕事もほぼテレワークになり、外へ遊びにも行けず…という状態になってしまいました。
丁度その頃、鉄道模型趣味(TMS)2020年4月号の小林信夫氏の連載『楽しい軽工作』で『小さな「おみせ」の作り方』が掲載。なかなかに魅力的なサイズ、かつ1/45での作例でしたので、引きこもり生活の気分転換に、手元の材料を使って作ってみることにしました。

出来上がったお店は「宇佐木商店」と命名。この商店は我ながらお気に入りでしたので、単体で2021年の第6回、2022年の第7回池袋鉄道模型芸術祭に展示しました。
製作過程は以下の記事にまとめております。
keuka.hatenablog.com
お気に入りのストラクチャーということで運転盤の上に載せて遊んでいたのですが、運転盤の道路配置がイマイチで、どうも収まりがよろしくなく、なんとなく残念感を感じておりました。
2022年・ストラクチャーを固定し、レイアウトに
2022年の夏は、コロナ禍やオリンピックの関係で開催されていなかったJAM(国際鉄道模型コンベンション)が2年ぶりに開催されることに。
この機会に何か作って持っていきたいと切に思いましたが、短期間で出来る事は限られています。
そこで、放置状態だったOナロー運転盤をシーナリー・ストラクチャー付きのレイアウトに格上げ(?)することを画策。
まずは「宇佐木商店」を設置するべく、道路の配置も変更。右隅のカーブ部分にあった駅ホームも直線部分に移動しました。

運転盤時代から存在した左側にある線路が中を通る建物(工場なのか、倉庫なのか、作っている本人もよく分かっていません!)はプラ板で作った万年塀で囲いました。

シーナリーやストラクチャーだけでなく、背景板も設置。持ち運ぶレイアウトの場合、背景板はストラクチャーやアクセサリー類の保護にもなります。
こうしてレイアウトにグレードアップしたものを2022年のJAMコンベンションで展示しましたが、どうも見栄えがせず、観客の皆さんの反応もイマイチでガッカリ。段ボールにしまって部屋の隅に放置状態と相成りました。

2023年・池袋に向けて改修工事実施
2023年になり、3月の池袋鉄道模型芸術祭に向けて手直しを決意。
まず、工場に入る部分に「安全第一」のアーチを設置。これはKATOのHO用複線架線柱を切り継いで作り始めたのですが、製作途中の画像をツイッター(X)にアップしたところ、アララギ先生より画像によるワンポイントアドバイスが。

それに従ってアーチを加工、プラ材を使って鉄門を作ったところ、なんともリアルでそれらしいものに仕上がりました(感謝感激!)。


背景板も高さがあり過ぎたのでバッサリカット。またネット上の山並みのフリー画像をプリントアウトして貼り付け。ローレリーフの建物も追加。これにより締まった感じになりました。
さらにレイアウトの裏側四隅に六角高ナットを接着。ここに長ボルトをねじ込むことで、調整可能な脚としました。この方法はNゲージの「路面モジュール」で使われている方法をそっくり真似させて頂きましたが、非常に簡単にできてオススメ。机の上に直接置くよりも鑑賞しやすくなり、下の空間にパワーパック他を置いておくこともできます。
2023年3月の第8回池袋鉄道模型芸術祭、及び2023年8月の国際鉄道模型コンベンションではこの状態で展示しましたが、見た目が向上し、スカスカ感がなくなったためか、観客の皆さんの反応も以前より大幅アップ。またとれいん誌2023年11月号のJAMレポートにも写真が掲載されました。

2024年・ガソリンスタンド開業
2024年3月の第9回池袋鉄道模型芸術祭では、新作も特にないので、前年に引き続きこのレイアウトを持ち込むことに。しかし前年のままでは何なので、新たにガソリンスタンドを作ることにしました。
もともと宇佐木商店の右側が中途半端な空き地になっており、ミニカー等置いてごまかしていたのですが、ここをガソリンスタンド用地に。ただそのままでは狭すぎるので、商店を一回レイアウトから剥がし、左側にずらして再設置。この際ついでに100均で買ったネオジム磁石による脱着式にグレードアップしてあります。
ガソリンスタンド自体は防火壁で囲った空間にガソリン計量器があるだけの小さくシンプルなもの。防火壁はスチレンボードにネットから拝借したカルテックスのマークを印刷して貼付。ガソリン計量器は20年以上前の作りかけをディテールアップして完成させたもの。プラ板を巻いて自作したタンク部分と、永福町のフライングズーで買ったアメリカ製レイアウトアクセサリーの計量器を合体したものですが、今ならウェーブなどから各種プラパイプ、プラディテールが出ているので、それらを使えば楽に自作できそうです。

鉄芸祭当日ですが、このガソリンスタンドは意外に好評。作者冥利に尽きたのでありました。

202X年・レイアウトに完成なし
というワケで複数回イベント出展しているこのレイアウト、まだ手を加える余地はありそうで、次回出展する機会があれば、またどこか変わっているかもしれません。
一旦出来上がったレイアウトでも、いろいろ手を加えて楽しんだりより良くすることが出来ることを痛感する今日この頃。まさしく「レイアウトに完成なし」なのであります。