軽便鉄模アンテナ雑記帳

軽便鉄模アンテナ管理人(うかい)の雑記帳です。ナローゲージ鉄道模型の話題が主

「オモロなジオラマ展」モロホシアキヒロ ミニジオラマ展示会


モロ巨匠こと諸星昭弘氏の展示会がさかつうギャラリーで開催されていたので、見に行ってきました。

  • 「オモロなジオラマ展」モロホシアキヒロ ミニジオラマ展示会
  • 会場:さかつうギャラリー
  • 日程:2015年9月5日(土)〜9月23日(水)



請負仕事として作った物ではなく、個人の作品として作ったものですので、デフォルメの効いた前衛的というか、ポップというか(語彙が貧困なので上手い言葉が浮かびません…)作品が多いです。
しかし、どの作品もジオラマというより鉄道模型のレイアウト的だと思いました。エンドレスがあり、車輌が動く時点で、我々鉄道模型プロパーからすると「ジオラマ」でなく「レイアウト」であります。
もちろん、一般の人からするとレイアウトもジオラマの一種でありますし、呼称にこだわるつもりはない(TMSの石橋社長も日経新聞の記事を書かれた際に「レイアウト」ではなく「ジオラマ」の言葉を使っておられます)のですが、この2つは似ているようで異なると思うのですよ。大ざっぱに言えば、

  • ジオラマは世界のある一部分を切り取ったものであり、時間も止まっている。
  • レイアウトは世界のある程度の範囲をデフォルメして圧縮したもので、時間は動いている(車輌が走るのですから)。

モロさんの作品は、レイアウト的であるがゆえに魅力的なのではないかな?とも思いました。

円型でどの方向からも見る事が出来るというのも、鉄道模型のミニレイアウトではよくありますけれど、一般的なジオラマではあまりない気がします。そんなわけで、最近のモロさんの作品は、一見すると一般的な鉄道模型から離れた世界に行ってしまっている様に見えますが、実はとっても鉄道模型的であると思うのであります。


個人的に気に行ったのはこの白黒テレビジオラマ。白黒なのになんで右上に「カラー」と出ているのか、これは1960年代生まれより上でないと判らないと思います。昔、テレビの放送は全てがカラーではなく、カラーで放送されている番組は「カラー」と右上にテロップが表示されていたのです。
しかし、カラーテレビが完全に普及しておらず、白黒テレビもまだまだ多かったので、このジオラマのように「カラー」のテロップを白黒の画面で見る事も多かったのです。子供の頃、白黒テレビでカラー番組を見ながら「なんで【カラー】と書いてあるのに白黒なんだろう?」と不思議に思った思い出が蘇りました。