軽便鉄模アンテナ雑記帳

軽便鉄模アンテナ管理人(うかい)の雑記帳です。ナローゲージ鉄道模型の話題が主

2012年11月のまとめ

11月もアッサリと終わってしまい、今年も残すところあと1ヶ月。街中は既にクリスマスムードであります。
というわけで、2012年11月のまとめをお送りいたします。

今月の話題

ナローの実物車輌が多数保存されている事で最近話題の「那珂川清流鉄道保存会」、牧場さんと長者丸さんがさっそく現地に赴き、画像多数のレポートをアップされています。

加藤や酒井といった内燃機関車好きの方にはまさに桃源郷。模型製作の参考資料集めにカメラ片手に訪れたいところです。既に某模型メーカーが採寸取材に来ていたとか…

今月の新製品

★先月の鉄模連ショウでは試作品展示のみであった、ペアーハンズのOナロー小型蒸気動車キットが発売となりました。動力はパワートラックを使用するキットです。

トーマモデルワークスからは、3Dプリントデータ、及びモデルで、HOナロー6.5mmの神岡の酒井と貨車が発売。動力及び下回りは日本にも輸入されているBUSHのHOナロー6.5mm製品を使うものですが、なんと3Dデータ、及び3Dデータから3Dプリンタ出力(光造形)したものを販売するというもの。3Dプリンタ出力したものは通常はあくまで原型として使うものであり、長期間の耐久性は保証できないそうですが、新しい試みとして注目したいと思います。
★輸入品ですが、ナローガレージより米国SEARAILS社製の6.5mmゲージ動力ユニット「パワーマックス」が発売されました。

先日現物を見る機会がありましたが、非常に小さく(もともとNn3(1/160・6.5mmナロー)に使う為に開発されたようです)、HOナロー6.5mmの超小型機や、Nナロー6.5mmに丁度良い動力ユニットです。

今月のメディア

写真と図面で楽しむ鉄道模型〈2〉珊瑚模型店の小宇宙

写真と図面で楽しむ鉄道模型〈2〉珊瑚模型店の小宇宙

二玄社より「写真と図面で楽しむ 鉄道模型2・珊瑚模型店の小宇宙」が発売となりました。

老舗のメーカーであり、かつてナローゲージ製品も多数リリースした珊瑚模型店の製品を取り上げたこの本、前回の1冊目で、ナロー製品がほとんど取り上げられていなかった事に軽便鉄模趣味界からはかなり異論の声が上がっていましたが、今回の2ではHOナロー/Oナロー製品も収録。しかもここ2〜3年珊瑚ナロー製品について多くの人の協力を得て研究調査を行ってきたクリッターズクラブが全面協力、さらに軽便モジュール倶楽部の沼尻モジュール上での写真(今回新たに撮り下ろされたもの)もあります。
コラムも多数ありますが、元87分署のメンバーであった西さんへのインタビューがナローゲージャー必読。日本型HOナロー製品の嚆矢「ダックス」を企画・制作した87分署の母体がけむりプロであるという認識をしている方が多いですが、実は(けむりプロの)倉持尚弘氏と、橋本真氏率いるさーくる軽のメンバーによって結成されたのが87分署であったという実態を語っておられます。

鉄道模型趣味 2012年 12月号 [雑誌]

鉄道模型趣味 2012年 12月号 [雑誌]

鉄道模型趣味(TMS)誌12月号ではTMSコンペティションの結果発表。ナロー関連でも複数の方が入賞されておられます(おめでとうございます)。そして先日開催された軽便鉄道模型祭のレポート。さらにTavata Narrow Gauge Railroadさんによるアメリカのナローゲージコンベンションレポートの第1回が掲載されています。製作記事では小林信夫氏によるOゲージサイズのバス待合所(軽便鉄道の待合所にもピッタリ)とバス(こちらは近代的な「チョロQ」バス)がナローゲージャー好みでしょう。
とれいん 2012年 12月号 [雑誌]

とれいん 2012年 12月号 [雑誌]

とれいん誌12月号では、軽便鉄道模型祭レポートと、日出生交通の管さんによるアメリカのナローゲージコンベンションのレポート記事が掲載。奇しくもTMS、とれいん両誌で日米のナロー関連催事の記事が取り上げられている状況となりました。
RM MODELS (アールエムモデルス) 2013年 01月号 Vol.209

RM MODELS (アールエムモデルス) 2013年 01月号 Vol.209

RM MODELS誌1月号でも軽便鉄道模型祭レポートが掲載されていますが、本号の見どころはエアブラシ特集。表紙が昔のTMS増刊プレイモデル第2号のオマージュとなっている事が話題となりました。ちなみにプレイモデルの初期の号は87分署メンバーによる編集だったのであります。

「へっつい」の系譜 ~低重心超小型機関車の一族~〔RM LIBRARY160〕

「へっつい」の系譜 ~低重心超小型機関車の一族~〔RM LIBRARY160〕

★実物関連では、RMライブラリーより湯口徹氏の「へっつい」の系譜 −低重心超小型機関車の一族−が発売。ナローゲージャーに人気の「へっつい」機関車について、正面から取り上げた本はこれが初めてでしょう。軽便蒸気機関車ファンは必読の一冊です。

さて、いよいよ今年も残り一カ月。忘年会の多いシーズンですが、酔って模型を無くしたりしない様に気をつけましょう(経験者は語る…)
それではまた月末に!