TMS(鉄道模型趣味)誌・名取編集長の写真展「NARROW GAUGE WORLD −時刻表にない鉄道−」、ナロー鉄模界隈でも既に多くの方が足を運んでおられますが、ワタシも早速見に行ってきました。
会場は新宿センタービルのリコーイメージングスクエア。新宿にそんなところあったっけ?と思ったのですが、昔のペンタックスギャラリーですね。
余談はさておき今回の写真展、実物ファンのみならずナロー鉄道模型ファン(特にレイアウト派)にもお勧めの内容でありました。
名取編集長が仕事の合間に世界各地で撮影した「時刻表にない」ナローゲージ鉄道の写真展で、どの鉄道も単にナローというだけでなく、不思議かつ魅力にあふれる鉄道。今回の写真展のポスターや案内はがきに用いられている写真のドイツの「島鉄道」など、島民が自家用鉄道車輌を乗りまわすあたり、昔TMSに発表された「七軒村営軌道」(作者は現・ペアーハンズの井上さん)そのものではありませんか!。ナローゲージモデラ―が妄想する世界が、現実に存在しているのです。
どの写真も車輌単体ではなく、鉄道のある情景を写し取っており、モデラーであればレイアウトやジオラマに再現したくなることでしょう。
いくつかの鉄道は過去にRM編集長時代のブログ「編集長敬白」などで紹介されていますが、森羅万象をミニチュア化するレイアウト派の模型人にとって、写真展の場で大きなプリントで様々なディテールを見ることの意味は大きいと感じました。
変わった形態の車輌だけでなく、線路際で麻雀している一家、凸電のボンネットのうえに載せられた竹ほうき、ボールを咥えて線路を横切るご主人様と散歩中の犬、併用軌道をゆく鍋トロ列車の後ろをやれやれという感じで続行するフォルクスワーゲン。木ではなく石で出来ている枕木(枕石?)…。大きいプリントはその中から読み取れる情報量が多く、楽しめるのです。
そうそう、今回は海外のナローばかりですが、1枚だけ日本のナローが写った写真が展示されています。これはKATO WORKSマニア必見の写真かも…
「人物はどうでもいいからよ、コッチ(機関車)見てくれよ」「場所?○工業つって渡良瀬川の改修やってたトコでよぉ」「カタチがよくてしかもオリジナルのフォードA積んでるンだよ。これが今まで見てきた中で究極の3トンですよ」「もちろん全部測ったよ。巾も1100いくつしかねえンだよな」 pic.twitter.com/Po8JqG3RKM
— 長者丸(諜邪丸/cjm)💉💉 (@cjm0610) October 16, 2021
会場では図録(税込1000円)も販売されていますが、オールカラー64ページでRMライブラリーよりも立派なもの。展示された以外のカットもあるため、是非ともお土産に手に入れておきたいところ。運が良ければ名取編集長のサインを頂けるかもしれません。
この図録は追って書泉グランデ、モデルスイモン各店でも販売されるとのこと。本ブログでも近々改めてご紹介いたします。
なお、この写真展は10月25日(月)まで(10:30~17:30。最終日16:00まで)。未見の方は今度の週末に足を運んでみては如何でしょうか?
また、大阪でも2021年11月25日(木)~12月6日(月)に開催されるとのこと。関西地区の方々にも朗報でありましょう。