軽便鉄模アンテナ雑記帳

軽便鉄模アンテナ管理人(うかい)の雑記帳です。ナローゲージ鉄道模型の話題が主

モリタ 1/45 Oゲージフィギュア スクーターA


ホワイトメタルパーツでおなじみのモリタから、「1/45 Oゲージフィギュア スクーターA」という製品が発売になりました。
★当然ながらホワイトメタル製。未塗装キットが税込1050円。塗装済(直販限定)が3675円。同時に「1/45 Oゲージフィギュア 男性A(バイク運転)」というこのキットに合わせたフィギュアも発売になっています。
★4月末の鉄道模型市にて販売されていた様で、RMM誌のレポートで写真をご覧になった方も多い筈。ようやく一般発売開始となったので、さっそくモリタのサイトのWeb通販で注文しました。

★この「スクーターA」、富士重工のラビットジュニアS301(125cc)がプロトタイプですね。50年近く前のスクーター(S301系は昭和36年から43年まで発売)ですが、今でも大事にしている愛好家も多く、なかには現役で通勤に使っている人も見かけます。

▲いまだに街中でさりげなく止まっているのを見かけます。

▲旧車イベントにて。このように後ろに荷箱を載せたり、風防を付けたりするのも楽しそうです。
若い方に説明しておきますと、戦後、富士のラビットと三菱のシルバーピジョンがスクーターの二大ブランドだったのですが、軽四輪の普及などで徐々に人気が低下、シルバーピジョンは1965年に生産中止、ラビットも1968年に生産中止となり、富士重工二輪車事業から撤退。それどころか、国産のスクーター自体が一旦絶滅したのです。その後、1977年にヤマハパッソル、1980年にホンダタクトが発売になるまで、日本ではスクーターというものは(ベスパなどの輸入車を除き)売られていませんでした。スクーターの歴史について知りたい方には、以下の「日本のスクーター」(三樹書房刊)などをご覧になると良いでしょう。

カタログでふりかえる日本のスクーター

カタログでふりかえる日本のスクーター


★さて、このモリタ製品、ラビットS301の特徴を巧みにとらえています。ノギスで計ってみたところ、公称通りほぼ1/45スケールの様です。ハンドルやサイドカバー、シート、スタンドは別パーツで、ハンドルとスタンドについては本体側の取り付け穴(φ1.0)を自分で開ける必要があります。もっともホワイトメタルですのでピンバイス手回しでも大した手間ではありません。サイドカバーやシートが別パーツなのは、塗装する上ではありがたいです(実物では車体本体と別色なので)。
値段も1050円、人件費?含めて1500円ちょっとですので、Oナローレイアウトファンにオススメです。