軽便鉄模アンテナ雑記帳

軽便鉄模アンテナ管理人の雑記帳です。ナローゲージ鉄道模型の話題が主

Nゲージマガジン62号

Nゲージマガジン 62号 2015 WINTER [雑誌]

Nゲージマガジン 62号 2015 WINTER [雑誌]

発売日に買ったものの、忙しくて目を通していなかったNゲージマガジン62号をようやく読み終わりました。
今回もレイアウト関連の記事がたっぷり。小型のホームレイアウトから大規模な集合式モジュールまで、バランスを考えて掲載されているように見受けられます。
★「続・武蔵野環状線」はJR武蔵野線をモチーフとした全長2870mmの直線モジュール。通常こういう大規模かつ直線のモジュールであると単調になりがちですが、この作品はそのような事がなく、見ごたえがあります。いかにもありそうな郊外風景・地形になっているのです。やはり、平面の上に線路を引いて…という構成ではなく、築堤もあれば高架橋もあり、さらに切り通しもありという地形構成にしているのが効いていると思います。
★「あおい高原鉄道」はリゾートムードあふれる900×600mmのレイアウト。DE10が引く観光トロッコ列車(アルモデルのとても「簡単な遊覧客車」使用)が牧場やキャンプ場、渓流といった風景の中を走る楽しいレイアウトで、こういうムードの好きな方も多いはず。作者の方は半世紀ぶりに鉄道模型を手掛けたそうですが、とてもそうとは思えません。というか、むしろそういう方の方が「自分は初心者だから…」という思いから謙虚に学ぼうとされるので、ダラダラ続けているマニアより良いものが作れるのかも知れません。
★「トラス橋とコンクリートが架かる渓谷」は600×300mmのモジュール。Nゲージの集合式モジュールとしても比較的コンパクトなサイズですが、高低差のある地形に加え背景画の効果もあって、全景写真を見ない限りとてもそんなサイズには思えません。主題となるトラス橋とコンクリートアーチ橋はいずれも自作。アーチ橋や桧材使用で材料費数百円との事。レイアウトというのはむやみにお金を掛けなくても良い物が作れるという好例ですね。
★「地上線/地下線の分岐合流点」は1500×300mmのモジュール。線路が地下から地上に出てくる部分の風景で、特定のプロトタイプは無いものの、ゆるやかに線路がうねっていたりする辺りがいかにもありそうな雰囲気。最近はNでも地下鉄車輌が多数発売されていますが、それらが似合いそうであります。
★「こまわり電鉄西美濃線」は700×700で、不要となったコタツをベースにしたレイアウト。コタツをベースにするというと、昔のダックスストーリーのレイアウトを思い出します。単線エンドレスですが、併用軌道があったり、正方形である事を生かして角の部分に終端駅を設けていたり、よく考えられたプラン。そしてシーナリーやストラクチャーもじっくり作りこまれており、見ごたえがあります。電鉄という事でダミーの架線も張られているのですが、素材はなんとランナー引き延ばし線との事!
★「線路高低差550mmの箱根登山鉄道」は1820×700mmの箱根登山鉄道を再現したレイアウト。比較的ゆったりとしたスペースに小半径カーブ(TOMIXミニカーブレール使用)を使い、高低差のある配置・デザインとなっています。このプランの中に箱根登山の情景をデフォルメ・アレンジしつつ上手く当てはめています。個人的には右端にあるケーブルカーが気になります。
★「第一只見川橋梁」は1500×300mmのサイズのベースに巨大アーチ橋を再現した作品。JR東日本只見線の鉄橋を再現したもので、アーチ橋本体はプラ板よりスケール通りのサイズでフルスクラッチ。静かな川面に映るアーチ橋が美しいです。この川面が半円状に手前に出っ張っているのは過去に見たことがありませんが、なかなか効果的かもしれません。
★「京急大師線の港町カーブ」は600×300mmのモジュールで、前号掲載の「京急押入線」と同じ作者の方による新作。京急大師線の撮影名所をモデルにした作品で、ストラクチャーの半分はプラ板による自作。全体に施された程良いウェザリングが実感を高めています。ストラクチャーの自作方法やウェザリングについては記事中で詳しく解説されておられます。
「三陽本線」と「比佐津線」は1210×915mmの固定式レイアウト。秋景色がきれいなレイアウトですが、複線エンドレス、単線エンドレス、スイッチバック+ループ、さらに地下ヤードを加えて4層構造になっているのが特徴で、運転を存分に楽しめそう。それでいてサイズもそれほど大きい訳ではなく、Nゲージホームレイアウトの好例だと思います。
★以上、例によってレイアウト作品発表のみをご紹介しましたが、今回も「激団サンポール」の皆さんの作品が3作掲載されており、昔のプレイモデルにおけるJANTRAK的存在になりつつありますね。いずれもJAMコンベンションで展示されていた作品ですが、雑誌に出た後で再度イベント等で見る機会があると嬉しいかも。記事で予習した後、作品をじっくり拝見…という事が出来ますので。
★あと、今号レイアウト記事の写真は全て筆者撮影ですが、単に作品の説明用というだけでなく、あたかも実物を撮影したかのようなアングルでのカットもあったりして(模型撮り鉄?)楽しめます。しばらく前のNマガやTMSの筆者撮影レイアウト写真ではノイズでザラザラだったり解像度が不足していたりという残念なものも結構あったのですが、デジカメの性能アップのせいか最近はそのような事も無くなりましたね。撮像素子の大きいデジタル一眼レフやミラーレス一眼の普及や、コンパクトデジカメも(スマホに押されて)画質重視タイプが主流になった事があるのかもしれません。