★さて、本ブログで毎年話題にしている入賞者の方の年齢ですが、今年は以下の通りでした。
- 入選 50代1名
- 佳作 60代1名、50代4名
- 準佳作 70代1名、60代3名、20代1名
- 努力賞 70代2名、60代15名、50代6名、40代2名、20代1名
全体でみると以下の通りです。
- 70代3名、60代19名、50代11名、40代2名、20代2名
例によって60代が最多で次が50代、20代の方も入賞されていますが、何故か30代が皆無という状況で、非常に気になります。
★ゲージ別にみると以下の通りです。
- Nゲージ=15
- HOゲージ=14
- 1/76〜87ナロー9mm=6
- Nナロー6.5mm=1
- Zゲージ=1
今年はNゲージとHOゲージがほぼ同数、そして1/76〜1/87前後のナロー9mmがそれに続いています。講評でも触れられていますが、今年は何故かNゲージが低調で、入選・佳作はHOとナロー9mmばかりという状況。Nゲージは準佳作に1作品(20代の方の作品で、本号にて記事が掲載されています)のみで、残りは努力賞という状態。一体どうしてしまったのでしょうか?
ツイッター上で「若者のTMS離れ」というような意見も拝見しましたが、Nゲージ=若者とは限らない(ブルトレブーム・Nゲージブーム世代が40代どころか50代になりつつあるのです)ですし、6年前の2012レイアウトコンペでは入選・佳作の大半がNゲージだった事もあるのです。
★入賞者のお名前を拝見すると、常連的というか、毎年の様に応募され、何度も入賞されている方が多い印象。いささか穿った見方をすれば、Nゲージで上位入賞レベルの作品を作れる方の新作は、TMSのコンペに応募される以前に他誌にとられてしまっているのかも(そして他誌でコンテンツになりにくいHOとナローのレイアウトだけが残る…)
★Nゲージの極端な低調ぶりの原因としてもう一つ考えたのは、ファイントラックやユニトラックなどの道床付線路や、トミーテックのジオコレのラインナップが充実し、それらが多用される様になったけれども、それが原因で全体としてのバランスがよろしくない物になっているのでは?ということ。近年上位入賞したNレイアウトを振り返ると、ストラクチャーを自作されている作品が案外多いのです。
また、デジタルカメラやスマートフォンの進歩で写真が撮り易くなっているけれど、接写が容易になった事で、線路周りのゴツさやジオコレストラクチャーのヘロヘロぶりが目立ってしまう例がある様に思えます。
★ナローに関しては、佳作で3作品、準佳作で1作品という状況。佳作の3作は本号の受賞作品グラフに写真が掲載され、準佳作の1作は本号に記事掲載の「渋川軽便鉄道鉱山線」の様です*1
写真で見ただけでも「おおっ、レベルが違うな…」と思う秀作ですね。イベント等で現物を拝見したいところであります。
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*1:最近のTMSは、レイアウト記事でコンペ入賞作・応募作であることを記載していませんが、なぜでしょうね?