今年は名取新編集長になって初めてのコンペですが、昨年までと異なり、本号にて入選から準佳作までの全ての作品の写真が一挙掲載、および名取編集長による1頁に渡る講評が掲載され、満足感が高くなったと思います。今までは入賞作品グラフは複数号に分かれて掲載、かつ全ては掲載されておらず、講評も短かったので何となく不満であったのです。
★さて、本ブログで毎年話題にしている入賞者の方の年齢ですが、今年は以下の通りでした。
- 入選 60代1名、50代1名
- 佳作 60代1名、50代2名
- 特別賞 60代1名
- 準佳作 70代2名、60代4名、50代5名、40代1名
- 努力賞 70代3名、60代6名、50代4名、40代2名、30代1名、20代1名
全体でみると以下の通りです。
- 70代5名、60代13名、50代12名、40代3名、30代1名、20代1名
名取編集長による講評でもこの年齢分布について触れており、「エントリーされたの年齢は20代から80代と幅広いのですが、入賞にはやはりこれまで培ってきたいわば趣味年齢がものを言うのかも知れません」とされておられます。
この分析には半分同意しつつ、半分は同意できない気分です。というのは、現代にまで語り継がれるかつての名レイアウトの作者は、10代~30代で優れた作品を産み出した例が多いですし、多くの模型人の活動や作品を長年に渡って見てきた経験からすると、50代60代になって急に上達する例はあまり無い様にも思うのです。例え上達した様に見えたとしても、実はレイアウト関連マテリアルの進歩でそう見えるだけで、根本的能力は変わらないのではないでしょうか?
同じTMSのコンペでも、車輛のコンペでは近年でも10代・20代の新人モデラーが登場し上位入賞する事がありますが、なぜレイアウトコンペではそのような「若き天才」が現れないのか…。10年前から何度も繰り返し書いている事ですが、「若者のレイアウト離れ」傾向があるのではないでしょうか?
★ゲージ別に見ると以下の通りです。
今年は入選と佳作は全て1/80・16.5mmとOナロー16.5mm、Oナローの2作品はJAMや軽便祭で展示された事のある作品で、現物を見た方も多いでしょう(今年の軽便祭でも展示して頂ければ…)ナロー9mmは準佳作に1作品、努力賞に3作品で、以前程は数が多くない状況。昨今猫屋線でナロー9mmに注目が集まっているだけに、もうちょっと数があっても良いのでは?とも思います(もしかすると応募作はそれなりにあったけれど、入賞に値する作品が少なかったのかもしれませんが…)
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