軽便鉄模アンテナ雑記帳

軽便鉄模アンテナ管理人(うかい)の雑記帳です。ナローゲージ鉄道模型の話題が主

2020TMSレイアウトコンペ

本日発売の鉄道模型趣味(TMS)誌2020年8月号にて、TMSレイアウトコンペ2020(第43回)の入賞者発表が掲載されました。
本ブログでは毎年、入賞作の作者年齢とゲージを調べるのが恒例になっていますので、今年も早速表にしてみました。

入賞者年齢

70代 60代 50代 40代 30代 20代
入選 - - 2 - - -
佳作 1 1 2 - - 1
特別賞 - - 1 - - -
準佳作 1 10 5 1 - -
努力賞 2 3 6 3 1 1
入賞作全体 4 14 16 4 1 2

今年も50代が最多、続いて60代。これはここ何年も変わらず。
過去8年の年齢の比率は以下の通りですが、ここ3年ばかり、40代が減少しているのが気になります。また30代も以前程ではないですね。20代は0という年が多かったのですが、ここ2~3年は少ないながらも入賞されている方がおられ、若者のレイアウト離れを心配する小生としては、一筋の光明を見た気がします。

2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020
80代 2% 0% 0% 0% 3% 0% 0% 0% 0%
70代 7% 6% 2% 10% 13% 12% 8% 14% 10%
60代 22% 29% 24% 27% 46% 39% 51% 37% 34%
50代 39% 31% 36% 33% 28% 24% 30% 34% 39%
40代 24% 24% 29% 24% 8% 22% 5% 9% 10%
30代 7% 10% 7% 6% 3% 0% 0% 3% 2%
20代 0% 0% 2% 0% 0% 2% 5% 3% 5%
10代 0% 0% 0% 0% 0% 0% 0% 0% 0%

▲TMSレイアウトコンペ・各年毎の入賞者の年代比率

入賞作のゲージ

総数 入選 佳作 特別賞 準佳作 努力賞
Nゲージ 16 - 1 - 7 8
1/80~87・16.5mm 13 1 1 1 7 3
ナロー9mm 6 1 1 - 1 3
1/80 13mm 1 - 1 - - -
1/87 12mm 1 - - - 1 -
ナロー6.5mm 1 - - - 1 -
Oナロー16.5mm 1 - 1 - - -
1/72 20mm 1 - - - - 1
? 1 - - - - 1

※16.5mmと9mm,12mmと9mmという様にスタンダートとナローの両方を持つ作品もありますが、ここではゲージの広い側=メインライン側で集計いたしました

★最後の「?」がなぜ「?」なのかは誌面で見て頂くとして、やはりNゲージが最多ではありますが、16.5mmとの差はそれほどでもなく、また上位入賞作(入選・佳作)ではNよりも16.5mmの方が多いのです。
以下の表の通り、数年前まではNゲージが多かったのですが、ここしばらくはNの比率が下がり、逆に以前はナロー9mm以下の比率であった16.5mmが増えてきています。以前はNでレイアウトを作っていた人が、より細かい表現等を求めて16.5mmに移行しているのでしょうか? あるいは16.5mmプラ完成車輌が普及した事で、車輌に掛けていた手間をレイアウトにつぎ込む様になった16.5mmゲージャーが応募されているのでしょうか?

2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020
Nゲージ 43% 48% 56% 54% 56% 41% 46% 39%
16.5mm 17% 14% 17% 28% 12% 38% 27% 32%
ナロー9mm 21% 24% 17% 13% 17% 16% 11% 15%

▲TMSレイアウトコンペ・各年毎の入賞作のゲージ別比率
ナロー9mm(1/76~1/87)については、大体コンスタントに10%から20%をキープしていますが、一時期程ではないですね。今から6年前の2014年などは24%にまで達していたのであります。
Oナローは今年も少なく、1作品のみ。毎年優れた作品が上位入賞するので目につくのですが、レベルは高いけど層は薄い…という事でしょうか。

ナロー関連の入賞作

★今年のレイアウトコンペでは、ブログ「風景をあそぶ。」のtototoさんのHOナローパイク「島ノ軽便2」が見事入選。TMS誌上での記事発表に期待ですが、是非ともエア軽便祭でも拝見したいものであります。
huukeiwoasobu.blog57.fc2.com


桜山軽便鉄道さんのOナローパイクも佳作に入賞された模様。本来であれば今年の池袋鉄道模型芸術祭でお披露目されていた筈の作品ですが、残念ながら芸術祭は中止に…。こちらもエア軽便祭で拝見したいところ。
sakurayamalr.at.webry.info
また、「やや まるいち式」さんの1/87 12mm/9mmのセクションが準佳作に入賞。池袋鉄道模型芸術祭などで展示されていましたので、御覧になった方も多いでしょう。DCCによる自動運転なども組み込まれたセクションですので、誌面での記事発表に期待であります。
eccentric-water.asablo.jp
レイアウト: やや まるいち式
ないねんさんのパイクも準佳作で入賞。こちらも池袋で展示されていた筈ですね。