軽便鉄模アンテナ雑記帳

軽便鉄模アンテナ管理人(うかい)の雑記帳です。ナローゲージ鉄道模型の話題が主

軽便絵葉書(7)・開業当初の草軽など

ヤフオクに昔の軽便鉄道関連の絵葉書が多数出品されていましたが、その中になかなか貴重な画像もありましたので、早速ご紹介しましょう。
ちなみにいつも書いている事ですが、オークション終了後しばらくすると画像はヤフオク上から消えてしまいます。急いでに自分のパソコンに保存される事をオススメします。また、どのオークションも既に終了しています。

日車単端第1作の井笠ジ2の絵葉書。この絵葉書は以前にヤフオクに出品された際に大きな話題になったもの。というのは、井笠ジ1〜2の鮮明な写真というのはそれまで発見されていなかったからです。今回は出品者の方が大きな画像も添付されているので、はっきりと見る事が出来ます。軽量化として窓がセルロイド(!)だった事が記録に残っていますが、この写真からも窓がベコっとなっている事が分かります。

非電化時代の草軽の絵葉書。開業直後の姿は良く知られる末期の草軽とは大分違い、興味深いところ。

こちらは電化されてからの姿。この絵葉書は既にいろいろな書籍に掲載されていますね。

宇和島鉄道と西尾鉄道の絵葉書。いずれもあまり写真の出てこないナローですので貴重かと。宇和島の方は客車列車の編成写真というところも貴重ですね。

林鉄ファンの方にはこの2枚。現役時代の酒井とホイットコムの姿がたまりません。

こちらはポーターが牽くお召列車。三井物産となっていますが、王子製紙専用鉄道の模様。王子製紙の親会社が三井物産だった様です。

満州の馬が牽くトロッコの写真。観光用の馬車軌道なのでしょうか?

今回驚いたのがこの「秋田県児童文化博覧会 こども鉄道園 走行のSL」なる写真。どうやら戦後の写真のようですが、鉄道連隊のK2形機関車が子供たちを満載したトロッコ?を牽いて活躍しているではありませんか! 足回りを見ると原型のアウトサイドフレームでは無いので、1067ミリに改軌された物と思われます。とすると、秋田という事からして土崎工場に保存されていたK121号機(残念ながら解体され現存しない模様)でしょうか?

これらの絵葉書を落札された方々が、死蔵せずに役立てて頂く事を願ってやみません。

(2011/05/31追記)

railtruckさんよりコメントにて、秋田県児童文化博覧会が紹介されているブログ記事をご教示頂きました。

上記ブログ記事によれば、博覧会は昭和25年8月に開催されたそうで、絵葉書にあるのと同じ写真が掲載されています。