JAM(国際鉄道模型コンベンション)の個人的レポート2回目は「レイアウト編その2」です。
鉄ちゃん倶楽部
昨年も評価の高かった鉄ちゃん倶楽部は今年も上越線レイアウトを出展。レイアウトそのものの出来もさる事ながら、展示方法その他も非常によく考えられています。
真剣にカメラを向ける人多数(模型撮り鉄?)。
ご存じの方も多いと思いますが、このレイアウトはRM MODELS誌(ネコ・パブリッシング)発行のムック「スーパーリアル鉄道情景」に詳しく掲載されています。
ただリアルに作られているだけでなく、こんなお遊びも…。上越道を爆走する旧車会とそれを追撃する覆面パトカー(よくみるとマッドマックスのインターセプター!)
ポッポ屋
蒸気機関車の走る集合式、及び小型電車が走る集合式(いずれもNゲージ)を出展していました。
この位の大きさであれば自分たちも出来そう…と思う方も多いでしょう。
台枠はこのような構造になっており、起伏のある地形も作れるようになっています。
このモジュールは限られたスペースに江ノ電江ノ島駅の雰囲気を的確に再現していて感心しました。相当圧縮されていますが、実際にこんな感じなのですよ。
小樽築港機関区のモジュール。広々とした感じが良く出ていました。蒸気機関車がわんさかと並ぶ光景は、国鉄型蒸機ファンにはたまらない事でしょう。
うみ電★やま電
今年も江ノ電と箱根登山鉄道を再現したレイアウトを出展。
レイアウトそのものの出来は良いのですが、スタイロフォームむき出しの未完成部分をそのまま展示していたのはいささか興醒めの気が…。また、実物通りに作ろうとしている為、せっかく丁寧に作り込まれているのに、上から覗き込むしかない個所も多いのは残念。模型として再現する際にアレンジしたり、不要かつ邪魔な部分はバッサリと切り取ってはどうだろう?と思いました。
以前に本ブログでも取り上げた塔ノ沢駅を忠実に再現しています。
これは鎌倉駅モジュールの一角ですが、こういった何気ない風景をミニチュア化したところに惹かれます。ごく当たり前の風景でも、こうやってミニチュアにするとやけに魅力的に見えるのは何故でしょうね。
ふれあい鉄道研究室
鉄道模型の自動制御がメインテーマ。このシステムは相当に本格的なシステムで、列車の走行、信号機、ポイント、駅の放送が完全自動制御されています。
通常この種の自動制御系の展示ですと、シーナリーなどは無く味気ない場合が多いのですが、しっかりとしたシーナリーを持つモジュールを集めて見映えのする展示となっています。
Nゲージマガジン57号掲載のカネさん作の「観光農園と軽便鉄道があるセクション」。ふれあい鉄道のモジュールは市販のA3パネル(420×297mm)にトミックスの280mm直線と140mm直線をつなげたもの(280+140=420。つまりA3パネルの長手方向の420mmピッタリ)を敷設するという規格。ジョイント部はトミックスファイントラックのジョイントだけで結合していますが、特に問題ないとの事。
ナローゲージャーとしては、やはりこういう部分に惹かれます(笑)。撮り鉄が2名おられますね。
こちらの神社のあるモジュールは配置(デザイン)が中々ですね。桜の樹も綺麗。Nゲージマガジン57号に作品が掲載されている山城鉄道さんの作。
こちらも山城鉄道さんの作品。実は線路はトミックスなんですが、バラスト散布と着色でまったくそうは見えないです。
この踏切のあるモジュール(踏切は実際に動作する)は、昨年も出展されていました。プールの断面?が表現されているのも楽しいですし、フルスクラッチの日産ディーラー(中にはフェアレディZとエルグランドが展示されている)も中々。某雑誌社が盛んに取材していたとか…。
麦レール
スイッチバックのあるレイアウトを展示。非常に雰囲気が良く、みのるさんも着目されていましたね。
ゆったりとして、かつ実感的なデザイン。背景画も非常に効果的です。
スイッチバックですが、ちゃんとエンドレスが組み込まれています。
TT9クラブ
毎年出展されているレイアウトは徐々にバージョンアップされていますが、メインのレイアウトに加えて鉄道模型趣味(TMS)誌2012年6月号掲載の「ガントリークレーンのある機関区セクション」が出展されていました。
記事の写真で見た時よりも好印象でした。記事をお読みになった方ならご存知の通り、ナローの路線(Zゲージの6.5mmゲージを利用したTTn2-1/2相当)もあります。
というわけで、今回はNゲージ系中心にご紹介しました。雑誌などに掲載されているから、ネットに画像が出ているから、実際に足を運んで見なくてもよい…なんて方もいるかもしれませんが、やっぱり実際に見るといろいろと勉強になる事が多いです。
さて、レイアウト編はまだまだ続きます。「ナロー関連のブログなのにナローのレイアウトが出てこないじゃないか!」と怒られそうですので、次回はナロー的なものを中心にお送りしたいと思います。
(つづく)
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