JAMコンベンションの個人的レポートの3回目は、レイアウト編その3。今回はナロー関係とHOゲージのレイアウトを中心にご紹介いたします。
Tavata Narrow Gauge Railroad
若手モデラーのTさんによるOナローレイアウト。今年の2月のTMS誌に発表されているので、ご記憶の方も多いでしょう。
▲直線部分のないエンドレス、かつ表面は断崖絶壁とティンバートレッスル、裏面は平坦な駅構内となっています。Oナローだからといって無闇やたらと大きなサイズとしていない為、間延びした部分がなく、非常に好印象であります。
▲ダイナミックな地形が魅力的。走る車輌はバックマンのプラ製On30製品ですが、雰囲気の良いウェザリングが施され、鉄道名のロゴも自社独自のものがキチンと入れられており、レイアウトと車輌が一つの世界として調和しています。
▲ストラクチャーは自作、アクセサリー類もタミヤ1/48プラモを利用したりと、廉価に楽しまれています。
▲このように、二分割して上下に重ねる事が出来る構造。5ナンバー車ワゴン車やハッチバック車で運搬可能です。
▲そして、レイアウト上には「コッペル軍曹」がOナローサイズになって登場!
というわけで、是非動画でもご覧下さい。
このレイアウトの詳細については、前述のように鉄道模型趣味(TMS)誌2012年2月号に発表されていますので、興味のある方はご覧になって下さい。
HOMP(ハワイアン・パシフィック)
HOMPは昨年、一昨年同様にはモジュールレイアウト「ハワイアン・パシフィック」を出展
▲このような真っ平らな地形は、とかくつまらなく平板なものになりがちですが、草木その他の表現により非常に見応えのある風景となっています。
▲馬がウマそうに河の水を飲んでいますね。
千趣会
毎年出展されているグループ。表現力にはいつも感心します。
▲九十九里風レイアウト。HOナローではなく、Nゲージで製作されています。
▲ストラクチャーも自作されているので、HOナローにされても良かったかも。
▲こちらは女性の作者の方による作品。最近は女性の作者の方も珍しくなくなりましたが、やはり作りが丁寧だったり、色調が自然かつバランスが良いものが多いです。
くろてつの会
関東電鐵文化博物館ブースに展示されていました。
▲黒部峡谷は本当にこの位急な地形なのであります。
▲線路はNゲージ利用ですが、走る車輌は明らかにHOナローサイズです。黒部の車輌は市販品に無い為、自作されていますね。
B4レイアウトで遊ぼう会
B4サイズのレイアウトを複数展示。その中にはHOナローレイアウトもありました。
▲線路や車輌(ミニトレインズ)はナロー9mmですが、ストラクチャーはN用を使っているので少々小振り。しかしまったく気になりません。全体のプラン・デザインも手慣れていますね。
ペアーハンズ
ご存じペアーハンズは企業出展ですが、Oナローレイアウトも展示されていました。
▲樹木に実物の植物を使っていますが、それほど違和感はなく、むしろ作り物では再現不可能なみずみずしさが出ています。細かく作られた細密レイアウトではありませんが、2段エンドレスとし、ティンバートレッスルを組み込んであるため、この手のシンプルなレイアウトにありがちな単調さがありません。
レイアウトしわざ人 Ken&the Beauties
かの松本謙一氏率いるグループ。今年も出展されています。
▲こちらのセクション、細かい作り込みの部分に目が行ってしまいますが、全体の配置、空間構築的な部分が良く出来ているのではないかと思います。ローレリーフ状の背景にも注目
▲フジツボの表現に感心。
▲全裸ビーチバレー(笑)
ナローゲージジャンクション(NGJ)
皆様おなじみのNGJ。今年は小さいレイアウト/パイクが中心でありました。
▲今年は諸星巨匠がNGJブースで出品。
▲こちらも諸星巨匠の作品。しかしよく見るとこれナローじゃなくて普通のNゲージのような…
▲昨年人気だったたむちんパイクは今年も出品。女性客に人気抜群でした。こんなところにも登場しておりますです(笑)→素敵な物とは…♪ | akitsuのブログ
▲小泉さんのHOナローA3パイク。手頃な大きさであります。
▲味噌汁ファンに大人気だったのが、栂森さんのカバン線。
▲この併用軌道に萌える人も多いでしょう。
▲管さんのミニミニパイク。ナベトロが似合います。
▲さくてつさんのOナローB3運転盤。このサイズでもOナローが充分楽しめます。
▲OZUさんのOナローパイク。ポイントは自作です。
▲小泉さんのOナロー分割式レイアウト。ストラクチャーは固定されておらず、その日の気分によって設置場所が変わります。
3回に渡ってJAM会場で展示されたレイアウトをご紹介してまいりました。まだまだ他にも良いレイアウトがあったのですが、ひとまずこの辺りにてお開きとさせていただきます。
JAMレポート、次回は製品編をお送りしたいと思います。
(続く)
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