軽便鉄模アンテナ雑記帳

軽便鉄模アンテナ管理人(うかい)の雑記帳です。ナローゲージ鉄道模型の話題が主

Nゲージマガジン59号

Nゲージマガジン 59号 2013年 07月号 [雑誌]

Nゲージマガジン 59号 2013年 07月号 [雑誌]

7月10日に発売されたNゲージマガジン59号、例によって複数のNゲージレイアウトの記事が収録されています。今回はパイク/小レイアウトはなく、モジュールおよびある程度の規模の固定式レイアウト主体です。
★「しなの高原鉄道温泉軌道線」は国鉄線から分岐する地方私鉄のレイアウト。上田交通がモチーフですが、そのまま再現した訳ではなく、現実の上田交通よりもリゾート風の明るいイメージ。「しなの高原鉄道」の名にふさわしいものになっています。1190×590mmのスペースのポイントtoポイントで始発駅・中間駅・終着駅の3つの駅があるのですが、編集部によるキャプションにもある通り不自然さはなく、またスペースの割に広がりと見応えのある風景となっています。
★「伊豆鉄道 富戸駅〜赤入洞橋梁セクション」はその名の通り伊豆急の同名個所を再現したセクション。1800×600mmのセクションですが、最終的には4500×1200の大型レイアウトとなるそうで、雄大な風景が展開されています。線路はPECOのフレキシブルと大型ポイントを使用しており、実物通りのゆったりとした分岐が実感的です。Nゲージならではの大型レイアウトといえましょう。赤入洞橋梁のコンクリート橋脚は友人の方に製作依頼したもので、3D-CADとC-NCによる製作。この製作手順についても別稿で掲載されています。
★「国鉄大宮線」は、昭和30年代の国鉄非電化ローカル線を想定した田園レイアウト。2100×1470mmのスペースにエンドレス1本に駅構内があるだけのシンプルな線路配置。ゆったりひろびろとした風景が展開されています。全体に落ち着いた色調であり、かつて摂津鉄道や雲竜寺鉄道に憧れた方なら気に入るかもしれません。もともと「レイアウトテクニック」「ストラクチャーモデリング」などを読みながらストラクチャーを作るところから始まったそうで、ストラクチャーは大半が自作との事。数軒ならともかく、レイアウト上には相当な軒数の建物があり、それだけのストラクチャーを作り上げたそのファイトには脱帽です。
★今号の表紙にもなっている「峠越え-トンネル間に架かるガーダー橋」は昨2012年の国際鉄道模型コンベンション(JAM)の激団サンポールにて展示されていたモジュールで、見覚えのある方も多いかと思います。ガーダー橋をくぐる道路を走り屋とおぼしきR34GT-R二台がバトル(?)している風景ですが、高低差があり見映えのする地形デザイン。「地面」ではなく「地形」になっているのです。下をくぐる道路も的確かつ実物の道路に即した作り込みがされており、いかにもありそうな風景に仕上がっています。記事を見ると台枠なども相当にしっかりとした構造となっていますね。

▲2012年JAMコンベンションにて撮影
★「足湯に浸かりながら…」も激団サンポールのメンバーの方の作品で、こちらも昨年のJAMにて展示されていたもの。「峠越え」同様に起伏のある見応えのする地形デザインです。やはり、基本がしっかりとしているから、作り込んだ際に見映えのする作品になるのでは?と思った次第です。

▲2012年JAMコンベンションにて撮影
しかし、激団サンポールの勢いは凄いですね。前号のNマガでは3作品、今号でも2作品。他の鉄道模型雑誌やムックでも何度も掲載されています。メンバーの方のブログを拝見したところ、今年のJAMには出展されない様ですがなんとも残念であります。
★「昭和40年代の山麓本線」は1800×900の畳一枚サイズの機関区を中心とした非電化幹線レイアウト。エンドレス一つと、その中に駅と機関区があるというホームレイアウトでは定番的なプランですが、レイアウト自体が3分割でき、両端部分は中心部分の下の台の中に収納できるという形になっています。固定式レイアウトと分割式レイアウトの中間的なカタチでしょうか。
★というわけで、Nマガ最近号の内容をレイアウトに関してのみ、駆け足で見てみました。掲載されたレイアウトの写真を見ながら、「我が家にもこんなホームレイアウトが欲しいなぁ…」とため息をつく今日この頃なのであります。