今年のJAM(国際鉄道模型コンベンション)の個人的レポートの2回目は、Nゲージ系のレイアウトをご紹介いたします。
IHTモジュール倶楽部
このモジュールは冬の寒々しい感じがよく表現されていて、非常に印象的でした。ゆるやかなS字カーブも実感的で、長編成が身をくねらせて走りぬける姿が堪りません。
走っている電車はいささかミスマッチな気がしますが、そこは集合式故のご愛敬という事で…
JMLC
JAMコン第1回から欠かさず出展している老舗クラブ。
流氷が浮かぶ冬の海のレイアウト。海がエンドレスの内側にある配置は初めて見た気がします。いや、こういうアイデアはなかなか思いつかないものですよ。ところで今気が付いたのですが、日によって背景画を変えていたのですね(上は三日目、下は二日目に撮影)
こちらは昨年も出展されていた作品ですが、クローズアップして見てみると…
真夏の結婚式ですね。背景画に書きこまれたわき上がる雲も相まって、夏を感じさせるシーンになっています。ベテランならではの表現力と感心。
こちらは今年の新作モジュール。
西友の屋上では何やらコンサートが。大きなヘビさんはお正月の鏡餅の上に乗っていた物ですね(ウチにもあります)。昔のモンカルラインの「歯ブラシのネコ」を思い出しました。
ポッポ屋
何気ないモジュールなのですが、直線ではなくS字カーブになっているのがミソ。真っ直ぐな直線ばかりだと単調なのですが、こういうモジュールがあると変化があって良いのでありますよ。
RMM誌に掲載された、巨大なグリコの箱の中に作られたパイク。この箱欲しいなぁ…。土産物屋で売っているのかしら?
こちらはガンケースの中に作られたパイク。
ポッポ屋のメインの展示は、昨年も出展されていたこの機関庫セクション。ストラクチャーと車両の双方にウェザリングが利いていて、国鉄蒸機末期の頃の雰囲気がよく再現されていると思いました。
千樹会
今年の千趣会の展示の中で、この作品がベストだと思いました。色調や表現力が優れているのです。作者は女性の方ですが、レイアウトにおいては女性の方が表現力の高い良い作品を作れる気がします。「鉄道模型コンテスト」でも女子高生の作品が上位に入賞していますし、かつてTMSレイアウトコンテストで佳作入賞し、TMS誌に女性として初めて作品発表記事が掲載されたYさんのNゲージレイアウトも表現が細やかだった(ディテールが細かいという意味ではない)記憶があります。
こちらはZゲージとTゲージを使った額縁入りレイアウト。手前方がZ、奥にTゲージを配置して遠近感を付けています。