軽便鉄模アンテナ雑記帳

軽便鉄模アンテナ管理人(うかい)の雑記帳です。ナローゲージ鉄道模型の話題が主

Nゲージマガジン61号

Nゲージマガジン 41号 2004年 07月号 [雑誌]

Nゲージマガジン 41号 2004年 07月号 [雑誌]

7月と12月といえば、プレイモデル…じゃなかったNゲージマガジンの発売月。今回の号もレイアウトが複数掲載されているので、レイアウトファンとしては押さえておかねばなりません。
★表紙にもなっている「湖畔に沿った曲線区間」は1200×300mmのモジュール。トミックス線路を使っていますが、ゆるやかなS字カーブと適度の高低差を持つ地形が雰囲気良く実感的です。特に目を引くストラクチャーやシーナリーはなく、比較的シンプルな構成なのですが、ごく自然な感じ、かつ単調ではないのです。最近集合式レイアウトを楽しむ人が増えてきましたが、よいお手本になるモジュールだと思います。
★「国鉄高野線」は1600×1000mmの固定式レイアウト。SL全盛期の非電化路線をモチーフにしたレイアウトですが、満開の桜が立ち並ぶ風景が魅力的。エンドレスに終端駅2つを持つ線路配置で、手前側の駅には機関区もあり、蒸気機関車主体の列車の運転が楽しめそうです。
★「新幹線16輌編成をフロアー運転で楽しむ」は、新幹線のフル編成を楽しむお座敷レイアウトですが、駅構内の部分のみをしっかりと作り込んでいます。ホームと駅舎、駅前広場に加え、在来線の駅まであります。それ以外の部分は道床付線路をそのまま使ったお座敷運転なのですが、駅の部分が作り込まれているので、その他の部分は何もなくても頭の中で補完されて気にならないのです。
★「SUNDAY SHOPPING」は集合式レイアウトのコーナーモジュールで、昨年のJAMコンベンション時にJMLCにて展示運転されていたのでご覧になった方も多いでしょう。ショッピングセンターと立体駐車場ビルの2つの大型ストラクチャーがメインで、ショッピングセンターの屋上ではアイドル歌手の新曲発表会が行われ、大勢の観客がいるシーンが展開されています。さすがJMLCのベテランの方だけあって、ごく当たり前の郊外風景なのに、見応えのあるものになっています。ところで、屋上のコンサート会場の巨大ヘビ(鏡餅の上にのっているオマケを利用)についての解説が何もないのですが、一体あのヘビさんは何者なのでしょうか?
★「ニートラス橋の製作と実例」は、秩父鉄道の実在の橋梁をモデルとしてプラ材より自作した作品。最近はNゲージであっても市販製品の鉄橋に飽き足らず、手を掛けて自作される人も増えていますね。縫い針を使ったリベット押し出し方法や、続けて紹介されているポニートラス橋の実例も参考になります。
★「京急押入線」は1000mm×652mmの小型レイアウトで、その名の通り京浜急行がモデル、そして和室の押し入れの中にぴったりと収まっているのです。しかし、全体写真をみない限り、そんな小型レイアウトだとは思えないゆったりとした風景が展開されています。そしてその風景は、あれこれ説明されなくても一目見て「京急だ!」と分かるのです。線路周りもしっかりと作り込まれ、ダミーながら架線も張られていて、目線の高さでみると非常に効果的です。ともあれ、ホームレイアウトの好例で、スペースは限られているがレイアウトは欲しいという多くの人に参考になると思います。

★「駿河鉄道湘南線」は夏の海岸風景を再現した1600×800のレイアウト。古くからのNゲージャーであれば「駿河鉄道」と聞いてTMS379号や401号、425号の記事をご記憶かも。「クリスマスツリーの枝を樹木にする…」と書けば、思い出す方も多いのでは? 近年も静岡のトレインフェスタで展示された写真を雑誌のレポートで見て懐かしく思ったのですが、作者の方は定年を機に庭にプレハブを建てて旧作の改造とこの新作の製作をされたのだとか。単独でも運転できますが、旧作との連結を前提としており、江ノ電横須賀線を想定しているとの事。江ノ電モチーフのレイアウトは小型のものが多いですが、ゆったりとしたスペースに展開する広々とした風景を走る江ノ電もよいですね。
★「大井川鐵道井川線をイメージしたミニレイアウト」は370×250mmのミニレイアウト。トミックススーパーミニカーブのR103を使ったエンドレスにポイント1つのシンプルなプランですが、最大高低差が250mmと高さ方向があるデザインで、トラス鉄橋と渓谷があるのがミソですね。ミニレイアウトというと、板に線路貼ってチョコチョコと粉撒いて…となってしまいがちですが、高さ方向を利用したデザインにすると小スペースでも雄大さが出るのではないかと思いました。
★「プレゼント用に製作したミニレイアウト」は510×350mmのミニレイアウト。きかんしゃトーマスの世界を再現したもので、小学生へのプレゼントとして製作されたものとの事。トーマスは日本ではトミックスからNゲージ製品が出ていますが、メーカー以外でトーマスの世界をレイアウト化した作品は初めてみた気がします。楽しさにあふれたレイアウトで、これをプレセントでもらった小学生君が羨ましくてなりません。
★「道床付線路のポイントにバラストを撒く」は、トミックスやユニトラックのポイントを使った際に安全にバラストを撒く方法についての記事。最近は道床付線路を固定式レイアウトに使う人も増えてきましたが、ポイント部分のバラスト散布時のトラブルに悩まされている方には参考になると思います。
★以上、レイアウト関連についてのみご紹介しました。