軽便鉄模アンテナ雑記帳

軽便鉄模アンテナ管理人の雑記帳です。ナローゲージ鉄道模型の話題が主

Nゲージマガジン63号

毎年7月と12月はTMS増刊「Nゲージマガジン」の発売月。プレイモデル時代から35年以上変わっていませんね〜。
おそらく、若年者が多かった当時のNゲージャー(そもそもプレイモデルは発売前の広告では「TMSジュニア」という仮題だった)に合わせ、夏休みと冬休みの前のこの時期に設定したのではないかと思うのですが。
もっとも、今ではNゲージャー=若者という時代ではありませぬ。プレイモデルを見てコーフンしていた小学生も今や40〜50代の中年真っ盛りですし、初心者向けコンテンツとして、成美堂他から書籍やムックが定期的に発売され、さらにRM MODELS誌もある今日、プレイモデル改めNマガの役割が変わってきたのも当然でありましょう。
能書きはさて置き、今回の63号もファン作成によるNゲージレイアウト作品が各種掲載されていますので、レイアウトファンとしては見逃す訳にはいきません。という訳でさっそく本屋に行って買ってきました。
★「起伏に富んだ地形を楽しむ2方向レイアウト」は1110×750mmのレイアウトで、西武秩父線がモチーフ。「激団サンポール」のメンバーとして優れたモジュール作品を製作・発表されている作者の方だけに、今回の作品も手慣れた出来。片面が駅、もう片面が橋梁で、表題通り起伏に富んだダイナミックな地形です。橋梁の下を通るカーブした峠道もいかにもそれらしいです。近年、Nゲージレイアウト上の道路のリアリティが急速に上がっている様に感じます。エンドレスありのレイアウトですが、あれもこれもと詰め込まず、駅と橋梁という2つの主題に絞り込んだ事が好結果をもたらしているかと思います。
★「国鉄時代のスイッチバック式停車場の情景」は、昨年のJAMコンベンションの「激団サンポール」ブースにて展示されていたので、ご覧になった方も多い筈。独特の色調で心に残る作品です。この絵画的色調、タミヤ水性アクリル塗料を幾重にも筆塗りしているとの事。詳細なテクニックは作者の方のブログで知ることが出来ます。ストラクチャーも一部を除いて自作品で、それがまた良い味を出していますし、旧線跡は昔の峠道、ターンテーブルの脇に佇む廃車体など、物語を感じさせる情景が良いですね。
★「再着工して完成させた新緑の山岳路線レイアウト」は1980×970mmの固定レイアウト。ベッド下収納式のレイアウトとして1983年に着工したものの、転勤その他で断念し、長年放置していたレイアウトを定年退職を機に再着工し完成させたという作品。レイアウトへの夢捨てきれないNゲージ中年、Nゲージ熟年にはぐっとくるエピソードです。ゆったりとしたスペースでエンドレスとリバースを持つデザインは、古き良き時代のNゲージレイアウトを思い起こさせます。ストラクチャーや車輌に懐かしい製品がちらほら見受けられ、このレイアウトの歴史の長さを感じますが、シーナリーその他は現代的技法で作成されており、見ごたえがあります。
★「LRVと循環バスが走る小型レイアウト」は530×420mmの全紙サイズパネル上に作られたレイアウトで、表題通り新型のLRVとバスコレ走行システムを利用したバス路線が走りまわるのですが、電車とバスを同一面とせず、1段目に電車線、2段目にバス路線、そこからさらに1段上がった箇所に神社という配置にしているのがミソ。静電容量式タッチセンサーを使ったというレイアウト前面の操作パネルが今風で中々格好良いです。
★「CHICKADEE HIGHLAND RAILWAY」は530×410mmの変形五角形のレイアウトで、親族の方が33年前に海外旅行のお土産に買ってきたミニトリックスT3のセットを譲り受け、それを走らせる為に作ったレイアウトとの事。線路はTOMIXのミニカーブレールのR103と140mmを使用。前面にある石積みアーチ橋は製品かと思いきやスタイロフォームから切り抜いた自作品、エンドレスの真ん中にある湖の水面はアルミ板そのままとの事ですが、風景や列車がきれいに写り込んで素晴らしいです。
★「羽良山鉄道卯多方駅」は600×450mmのミニレイアウト。走行テスト用兼ストラクチャーの製作テストのレイアウトだそうですが、自作の駅舎が中々雰囲気が良いです。
★「山間に掛かる曲弦ワーレントラス橋」は910×210mmのジオラマ。作者の方の本業は土木技術者との事で、特定の風景・特定の橋梁を模型化した訳ではないのですが、非常にリアリティを感じます。やはり実物を理解(観察に非ず)しておられるからなのでしょう。ワーレントラス橋はプラ材による自作で、記事には1/2サイズの図面も添えられています。
★「余部鉄橋とそれを囲む情景」は1620×440mmのジオラマ。有名な旧余部鉄橋をモデルにした作品で、鉄橋本体はコスミックRM製のレーザーカットによるキットを組み立てたとの事。自作するのは荷が思い…という人でも、製品利用で楽しめるのでありますね。
★「信州筑摩鉄道」は900×600mmのローカル電化路線レイアウト。いわゆるデスクトップサイズで曲線はR243。20m車が無理なく運転出来る最少サイズで、本レイアウトでは飯田線の旧型国電が走っています。カーブポイントを利用して側線を手前に設け、そこにプラットホームを設けているのは良いアイデア。これによりホームには20m級車4両編成が停車可能。線路は勾配はありませんが、ベースボードの上に直接線路を敷かずに40mmかさ上げして、川と鉄橋を作ってあります。昔のTMSに掲載されたなかお・ゆたか氏の「地上1階・地下1階」というコラムを思い出します。
★「ブリスター成型の「山」を使ったミニレイアウト」は、Nマガ編集者の橋本真氏による作品。トミーテックのジオコレで発売された「ジオラマ素材・山」をベースにしたカーブ半径R103mmのミニレイアウトです。元となった製品は海外メーカーのこの手の山と比べてイマイチ感が拭えないブツですが、手を加える事で中々の物に仕上がっている事に驚きました。こうなるなら買ってみてもいいかなぁ…と思った次第であります(HOナローにしてみたいぞ)。
情景コレクション ジオラマ素材017 山

情景コレクション ジオラマ素材017 山