軽便鉄模アンテナ雑記帳

軽便鉄模アンテナ管理人の雑記帳です。ナローゲージ鉄道模型の話題が主

ダックス祭後夜祭・ダックスアンケート

先日の軽便鉄道模型祭のダックス祭の時に、アララギさんよりダックスの初回生産版に入っていたアンケート葉書の現物を頂きました(ありがとうございました)。

というわけで、そのアンケート葉書の内容を一挙大公開であります。
このアンケートは珊瑚模型店からダックスが発売された今から35年前の1973年(昭和48年)の内容ですので、今読むと中々興味深いものがあります。

1.お求めのダックスのタイプは
2.ダックスに対するご意見をお書き下さい。
3.あなたの鉄道模型に占めるナローの割合はどの位ですか。

(1)現在(  )% 
(2)今後の予想(  )%

4.HOn2 1/2の製品化を希望するものに○印をつけて下さい。その際、特にご意見がありましたら番号を明記して下の空欄にお書き下さい。
4−1.車両:

(1)コッペル(井笠/頚城)
(2)木曽森のボールドウィン
(3)岩手軽便(安奉線)のボールドウィン 
(4)鉄連の双合機関車
(5)南軽のサドル
(6)東洋活生白土の本務機
(7)シェイ
(8)ダージリンのサドル
(9)沼尻のディーゼル
(10)産業用のディーゼル(加藤/協三など)
(11)単端(沼尻、九十九里
(12)客車(沼尻/頚城)
(13)木曽森の運材車/客貨車
(14)その他

4−2.パーツ:

(1)小型のアーチバー台車(ホイルベース11mm車輪径5φ位のもの)
(2)客車用台車(イコライザー付きタイプ)
(3)小径のギヤ類
(4)動輪各種
(5)車輪各種
(6)その他

4−3.製品化の度合い:

(1)パーツとエッチング板のみ
(2)Bキット(ベースキット)
(3)Aキット
(4)完成品

4−4.ご意見欄
5.フェイスシート:

(1)住所
(2)氏名
(3)年令
(4)職業/学年
(5)鉄道模型にかける金額:月額(  円)又は年(  円)
(6)購読誌(定期/不定期は問いません)
 (1)TMS (2)鉄道ファン (3)鉄道ジャーナル (4)キネ旬 (5)SL (6)MR (7)クラッフマン
(7)あなたの模型歴は( )年。

4−1の車両に関しては、「(ユーザーが)製品化を希望するもの」ではなく、「(87分署が)製品化したいと思っているもの」なんじゃないかという気もします(笑)。
(1)のコッペルは、2年後に「乗工社」のブランドが生まれ、その第一弾として発売される事になる訳ですが、井笠や頚城といった特定のプロトタイプが無い*1標準的なタイプとして製品化されました。井笠や頚城のコッペルそのものが製品化されるのは、乗工社の日本型復活後の1990年代になってからですね。(3)の岩手軽便ボールドウィンも、やはり1990年の日本型復活時に第一弾として発売されたのでした。
その他の選択肢も、今のナローファンの指向もしくは嗜好とは微妙に異なり、「鉄道讃歌*2とか「こっそりひっそりめだたずに」*3とかを思い出させます。
4−2のパーツで、(1)の小型のアーチバー台車はホイルベース11mm、車輪径5φと妙に設問が細かいですし、客車用台車イコライザー付きってのも実は日本ではあまり無いタイプ。何かを企んでいたのでしょうか?
4−3の製品化の度合いで「Aキット」とあるのは未塗装キットの事。今ではキットといえばバラキットの事ですが、この頃はまだまだ未塗装キットも多かった時代です。

5のフェイスシートの購読誌のところですが、実物誌の中に何故か「鉄道ピクトリアル」がありません。

キネ旬」とあるのを見て「何で映画雑誌があるんだよ」と思われる方もいるかと思いますが、これはキネマ旬報社が発行していた「蒸気機関車」誌の事でしょう。けむりプロの「南部軽便鉄道」もこの雑誌に発表されたのでした*4。何で映画雑誌の発行元が鉄道雑誌を出したかというと、著名な脚本家であり、鉄道マニア・鉄道模型マニアとしても知られた関沢新一*5の関係だったと思います。SLブームのキッカケとなったのが関沢新一氏の写真集だった・・・という事は、かつてTMS(鉄道模型趣味)誌の山崎喜陽主筆ミキストで何度か指摘していました。
SL」というのは鉄道ファンの交友社が出していた不定期刊の雑誌。この「SL」誌もけむりプロの活動の場でもありました。
クラッフマン」は「クラフツマン」の誤植でしょう。アメリカの模型雑誌です。

このアンケートの結果が、その後の珊瑚−乗工社の製品化になんらかの影響を及ぼしたのでしょうか? どういう意見が当時集まったのか、興味あるところです。
1973年にタイムスリップしたとして、みなさんこのアンケートにどうお答えになるでしょうか?

*1:一応浜松鉄道のコッペルがプロトタイプとなっていましたが

*2:けむりプロの写真集。交友社

*3:「鉄道ファン」誌の1970年代の連載

*4:RM誌の名取編集長もバイトしていた事で一部には有名。

*5:ナローゲージモデリング」に収録されている大久保さんの「小シーナリィセクション」ですが、珊瑚模型店に展示しておいたところ、関沢氏が半ば強引に買っていったとの事。氏はTMS誌での対談でも「売るつもりのない物を店に置くな」との持論を展開されていましたね。後日TV番組か雑誌の記事かで、あのシーナリィセクションは関沢家のトイレに飾られている事が判明したとか・・・。