★2000年に国立科学博物館で「20世紀の国産車」という特別企画展が開催された事がありました。先日使ったフジキャビンの画像もその時に撮影したものなのですが、特別企画展の目玉は科学博物館とトヨタ博物館の共同作業により復元されたオートモ号でした(オートモ号とそれを製作した白楊社については、TMSのミキストで軽く取り上げられた事をご記憶の方もおいででしょう)。
★展示されたオートモ号関係の品の中に、オートモ号が各地に試運転に行った際のアルバムがあったのですが、その中の1枚の写真に目が釘付けになりました。その写真がこれ↓
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★「箱根。御殿場。甲府方面 吉田口」と記載されたこの写真、鳥居の下でオートモ号が小休止していますが、良く見ると鳥居の下をナローの併用軌道が走っていて、さらによく見れば架線が張られています。これは富士急行線の前身である富士電気軌道の線路に違いありません。車輌が写っていないのが残念ですが、鳥居の下をトロリー(しかもナローの!)がくぐっているなんて、自由な発想のレイアウトが多いナローゲージモデルの世界でも見た事がありません。まさに「実物は模型より奇なり」であります。
★どなたかレイアウトに取り入れてみては如何? エコーモデルから1/80の鳥居も出てましたね。HOナローの電車を潜らせるには小さいかもしれないですが、Nゲージ路面電車だったら丁度良いかな? あるいはお土産屋で売られている品に丁度良いのもありそうな…
★ちなみに、富士電気軌道は馬車軌道だったものを電化した路線で、B型の電気機関車が客車を牽いて路面を走っていたようです。それを全面的に改築して1067mmゲージの普通の電気鉄道にしたのが富士山麓電鉄であり、その時に投入されたのが現在河口湖駅前に保存されているモ1型だったのでした。
▲ドライブにいったついでに河口湖駅によって撮影。この電車、富士急行が特注した鉄コレでNゲージャーにはお馴染みかも。実はこの時にお土産として駅売店で複数購入したのでありました。
関連リンク
- 特別企画展【20世紀の国産車】
- Detail 1201(国立科学博物館のサイトの「電子資料館」のオートモ号のページ)
- (公社)自動車技術会
- エコーモデル情景パーツ(131 〜 149番)
- 軽探団(ゲリラトロッコ探索ごっこ軍団)雑記帖 ネタ探団 旧新橋停車場を探る
関連する記事
- 遠い日の鉄道風景(宮田憲誠著・径草社刊) - 軽便鉄模アンテナ雑記帳(鳥居の下をくぐる箇所の絵ハガキ画像が収録されています)