軽便鉄模アンテナ雑記帳

軽便鉄模アンテナ管理人の雑記帳です。ナローゲージ鉄道模型の話題が主

スミダM型バスの角度


久々に東京で開催される事になった東京モーターショー。そのモーターショーでいすゞ自動車が保存していた「スミダM型バス」を展示するとの事。ビックサイトであれば近いですし、最新エコカー見学も兼ねてカメラ片手に出かけてきました。

このスミダM型バスですが、いすゞの前身の一つである石川島自動車製作所が昭和4年(1929年)より製造したもの。今回展示されたこの個体は昭和7年(1932年)製で、いすゞ自動車が以前から保存していたもの。経済産業省の近代化産業遺産にも認定されていますが、一般に公開されるのは恐らく30数年ぶり。近年徹底的にレストアされて実走する状態になっており、モーターショー会場ではいすゞの工場内で颯爽と走る姿の動画が流されていました。
ちなみに昭和初期の日本では外国車(主にアメリカ車)やそのノックダウン生産車が主流で、国産車はそれに太刀打ちできませんでした。フォードとGMゼネラルモーターズ)はそれぞれ日本に工場を建設し、そこで生産されたフォードやシボレーが日本では大きなシェアを持っていたのです。
したがってこのスミダM型が製造された時代には、国産バスというのはあくまで少数派。鉄道省(のちの国鉄バス)では自動車産業育成の見地から国産車を使用していましたが、民間の事業者ではフォードかシボレーのバスが主流だったようです。しかし1936年に「自動車製造事業法」が公布され、1939年にはフォードもGMも日本から撤退。日本メーカーの手になる純国産バスの時代となるのです。


こうして見てみると、軽便鉄道ファンにおなじみの日車単端のあの独特な車体と共通する点が数多くあります。日車単端はまさしく当時のバスボディの手法を取り入れたデザインであったのですね。


側面窓は一段窓の様でいて、実は上段固定の二段窓になっています。

テールライトは真ん中に1個だけ。ナンバープレートは戦前のものです。

ホイールはえらくシンプルなデザイン。模型でスクラッチする時も簡単に作れそうです。タイヤはミシュラン製が付いていますが、これはクラシックカー用として再生産されている物だそうです。

後ろ姿もなかなか味があります。この時代は非常扉はなく、リアエンジンでもありませんので、なんともスッキリしています。濃淡2色の塗装はクラシックな車体に非常によく似合っていました。当時のどこかのバス会社の塗装を模したものなのでしょうか?