軽便鉄模アンテナ雑記帳

軽便鉄模アンテナ管理人(うかい)の雑記帳です。ナローゲージ鉄道模型の話題が主

軽便鉄模アンケート2020・分析編(その4・ナローをはじめたキッカケ)

(その3からの続き)
前回から大分間が開いてしまいましたが、軽便鉄模アンケート2020分析編の4回目は、「ナロー鉄道模型に入門したキッカケ」についてであります。

Q7:ナロー鉄道模型に入門したキッカケは?

回答 件数 割合
雑誌や書籍で見て 94 53%
ネット(WebページやSNS)で見て 26 15%
ナローの実物を見て 19 11%
イベント(軽便鉄道模型祭やJAMコンベンションなど)で見て 13 7%
模型店で見て 11 6%
上記以外 14 8%

★「ネットで見て」という回答の比率が高くなることを予想していたのですが、意外にも「雑誌や書籍で見て」が最多。
回答者の年代によるのでは?と思い、各解答の年代別の割合を調べてみると…

「雑誌や書籍で見て」と回答された方の年代別割合
年代 「雑誌や書籍で見て」と回答された方 アンケート回答者総数 雑誌や書籍で見てナロー入門された方の割合
10代 0 1 0%
20代 5 10 50%
30代 2 15 13%
40代 12 30 40%
50代 43 72 60%
60代 28 42 67%
70代 4 6 67%
80~90代 0 1 0%
全世代合計 94 177 53%
「ネット(WebページやSNS)で見て」と回答された方の年代別割合
年代 「ネットで見て」と回答された方 アンケート回答者総数 ネットで見てナロー入門された方の割合
10代 0 1 0%
20代 3 10 30%
30代 7 15 47%
40代 4 30 13%
50代 12 72 17%
60代 0 42 0%
70代 0 6 0%
80~90代 0 1 0%
全世代合計 26 177 15%

★若い世代程「ネットで見て」が多くなるかと思いきや、20代の方でも50%は「雑誌や書籍で見て」なのです。ところが全年代を通じて、30代だけが逆転して「ネットで見て」の方が47%と多い状況。
想像するに、ナロー鉄道模型関連のWebページやブログが盛んだった時代(今から10~15年程前)に、それらを見て影響を受けた年少者が、今の30代の皆さんなのではないでしょうか?
また、50代の方々でも17%が「ネットで見て」ですが(その下の40代よりも割合が多い)、これもその時代にナロー入門されたのでは…とも考えられます。鉄道模型の世界では、しばしば「出戻り」(子供の頃にやっていたが、大人になって再開)という事が言われますが、その「出戻る」時期というのは、仕事や家庭が落ち着いた30代~40代前半位の例が多い模様。今から10~15年前のナロー鉄模Webページ・ブログ全盛期にそれらに影響を受け、出戻りにあたってナローを選択された方が、50代の17%の「ネットで見て」ナロー入門された方々なのかもしれません。
★しかし、20代の皆さんのナロー鉄模入門のキッカケで、ネットは30%に過ぎないという事実を、趣味界やナロー鉄模業界は考慮に入れないといけませんね。とかく我々のようなオジサンは「ネット最高!」みたいに考えちゃうのですが、依然として雑誌や書籍の力は強く、一方でネットはWeb→ブログ→SNSと主流が移り変わるにつれ、一般へのPR力が落ちてきているかも。つまり、SNSで仲間同士のコミュニケーションは容易かつ密になっても、仲間そのものを増やす事が困難になっているのでは…と思うのです。
(続く)